症状に慣れないで

僕は物心がついたころから鼻炎持ちで、鼻が塞がっていて口呼吸をするのが普通の状態でした。
たまに鼻で呼吸ができる時があると、却って色んな匂いを強く感じて。
自分の中では匂いに鈍感な状態が自然だったいうことですね。
症状が消えると違和感を覚えるくらい異常に慣れてしまってるパターン、同じようなことは患者さんからもよく聞きます。
今回は冷えや火照りを例に紹介してみようと思います。

例えば冷え

「冷え性です」という訴えがなくても、足を触診したらキンキンに冷えてる方は珍しくありません。
「自分じゃ浮腫んでるかどうかわからなくて……」もセットのことが多いですね。
長ければ何十年、人生の大半がその状態ならば違和感がなくても不思議ではありません。
ただ、冷えが万病につながるのはご承知の通りです。
十中八九、来院のきっかけとなった症状と関わりがありそうですね。

例えば火照り

反対の火照りも同じことです。
気付いていなかったり、温かい分には問題ないと思われてたり、意外と見逃されがちな状態です。
火照ってるのに慣れていると、施術後に火照りが治まると却って寒く感じるなんてことも……。
このブログでも何度か取り上げているように、温かさも過ぎれば症状の元です。
「冷えてないから」と安心してしまわずに温まり過ぎてると気付くことが大事なんです。

慣れで疲れを放置しないように!

症状に慣れてしまって誤魔化したりできるようになると、日常生活くらいなら支障なく過ごせるかもしれません。
しかし、もちろん症状自体が改善したわけではないですよね。
それどころか原因である身体の疲れはそのままなので、悪化したり別の症状が現れる可能性すらあります。
症状とうまく付き合えるようになったとしても「いつかは症状がなくなるように」という視点を忘れず、身体のケアや生活改善を続けていってくださいね。