体調不良は冷たい飲食のせい?
頭痛、胃腸が不調、膝痛。
ここ最近診た中で、ある共通性がある症状を挙げてみました。
一見するとバラバラのようですが、実はどれも冷たい飲食がきっかけで現れた症状なんです。
冷えたら温める必要が……
「暑さに耐えかねて冷たい麦茶を飲むようになったんです。そのせいでしょうか?」
胃腸が不調になった患者さんの言葉です。
冷たいものを飲み始めた翌日から胃腸の調子が悪いということなので、関連している可能性がかなり高いですよね。
人間は体温36~37℃ほどでうまく働くように成り立っています。
正常な働きを維持するためには、飲食で冷えたならば同じだけ温めなければなりません。
そのための産熱に体力を使うため、冷たいものを口にすればするほど、身体はどんどん疲れていってしまいます。
疲れすぎると温まらない!
疲れがたまってきても冷たいものを摂り続けると、温める働きが追い付かなくなってきます。
すると冷えによって不調が引き起こされてしまうのです。
それが上の例でいうと胃腸の不調になります。
加えて、このブログで常々書いている通り、疲れ自体によっても色んな症状が現れます。
そのため直接は冷やされていない頭や膝などにも症状が現れたんですね。
冷たすぎるものに特にご用心
暑くなると冷たいものが飲みたくなる気持ちは僕もよくわかります。
ただ、身体が想定してる冷たさって、たぶん室温かちょっとヒンヤリする程度。
ほんの数十年前まで冷蔵庫は一般的じゃなかったことを考えると、夏にキンキンに冷えたものを口にするなんてほぼ不可能でしたからね!
冷蔵庫のある生活に対応した進化をすれば別でしょうが、我々の世代には縁遠い話。
冷たい飲食は身体の想定外ということを念頭に、上手に水分や栄養の補給をして梅雨と暑さを乗りきりましょう!