回一堂鍼灸院10周年でした

回一堂鍼灸院という看板を掲げたのが2012年4月。
今年で開院10周年を迎えました。
お恥ずかしいことに、先日ふと思い至るまですっかり失念していました。
折角だから10年(と2ヶ月)で感じたことを書いてみたいと思います。

開院当時の看板

技術磨きは一生

僕の師匠の師匠、つまり大師匠は鍼灸を東洋医学ではなく「東洋医術」と呼びます。
これは、鍼灸は学問だけでなく技術も不可欠だ、という意味を込めているそうです。
例えば、当院で取り入れてる鍼灸では0.1mm以下の動きや感覚で絶妙に効果が変わってきます。
繊細さであればあるほどできることも増えるので、職人のようにいつまでも腕を磨き続けられますね。
まさに医“術”であり、そこも鍼灸の魅力の1つなんです。

まさかの古書収集

とは言え、もちろん学問も大事です。
以前ブログに書きましたが、東洋哲学について理解が深まるだけで前日より鍼の効果が上がることもあります。
使う技術やツボが変わっていなくても術者の知識や理解が影響してくる、これは気の理論による鍼灸ならでは。
だからといって何百年前の古書まで買って読むとは自分でも想像もしていませんでしたけど(笑)。
「漢文は苦手だから現代語訳で頑張ろう」と思っていた開院当初と一番大きな違いかもしれません。

10年はあくまで通過点!

この10年、開院する前には想像や想定してなかったことも多々ありました。
それでも鍼灸の道で研鑽することが性に合っている、変わらずそう言えて自分でも安心しています。
しかし、70・80代の達人が現役でやっている業界ですから、僕の鍼灸師人生もまだまだ長いはず。
「10年はあくまで通過点」と言えるよう励んでいくので、今後も回一堂鍼灸院をよろしくお願いします。

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