トイレの回数が増えていませんか?
冬になると患者さんからチラホラ聞くのが尿の悩み。
多くの場合は困っている症状としてではなく、軽く話題に出てきます。
ご本人たちとしては雑談のつもりなのでしょうが、トイレの回数は身体の冷え具合を知る重要な手掛かりになるんです。
トイレ回数は冷えに関係あり
昨年は「秋がない」と言われるくらい暖かい時季が続きましたが、年末から冬らしい寒さが訪れるようになりました。
寒くなったとしても体力万全で適応できれば問題ないのですが、疲れたりしていると産熱が間に合わず身体が冷えてしまいます。
身体が冷えると余計な水分を排出するためにトイレが近くなりがち、というわけです。
普段の生活で冷えを防いだり鍼灸施術で冷えをとって身体を温めると、トイレの回数に変化が出てくるのでわかりやすいですね。
年齢による冷えの影響も
年齢も大いに関係してきます。
そもそも体力が落ちてきていて冷えやすい傾向に加え、膀胱の働きが不調であることもあるからです。
だからこそ「歳のせいだから仕方ない」と言われたり諦めたりしている方も多いように思います。
もちろん加齢の影響は無視できませんが、上記のように冷えに着目した対策で、トイレの回数が減った症例はいくつもあります。
トイレの回数増加を見逃さないで!
トイレの回数で問題になりやすいのが夜間尿。
睡眠が細切れになり眠りの質が悪くなるので心身の負担になってしまいます。
また、暗い中を寝ぼけた状態でトイレに向かい、転んでケガをしてしまったという患者さんもいました。
気になって受診をしても診断のつかないことも多々あるようですが、このような危険性を考えると見逃すわけにはいきません。
背景にある冷えも解消しないでおけば違う問題になりかねません。
トイレの回数が増えてきたら身体の冷えに向き合って、疲れや寒さの影響を減らすように生活を見直してみてください!