伝統鍼灸の長所と短所は?

先月末は福岡へ行き、全日本鍼灸師会の全国大会に参加してまいりました。
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目的はなんと言っても師匠が登壇したシンポジウム「伝統鍼灸について語る」!
伝統鍼灸(東洋医学)の様々な流派の先生方が論を交わす企画でした。
様々な話を聴くことができましたが、その中から伝統鍼灸の長所・短所についてこのブログでも紹介しちゃいます。

長所はどんな症状でも向き合えること!

シンポジウムで先生方は、東洋医学のメリットとして症状にとらわれないことを挙げていました。
基本的に東洋医学では各症状にとらわれずに、全身の偏りの是正を目的に施術を行いますからね。
流派が異なりやり方は違えど、全員が同じ点を長所と挙げたところに自負と矜持が見えた気がしました。
もちろん僕も大きな長所だと日々感じていますよ!

説明が難しいのが短所です

逆に短所として多くの先生が挙げたのが、説明の難しさ。
患者さんに向けての説明はもちろん、他の医療者と連携する際の説明も言及されていました。
そもそも東洋医学は、西洋科学前提の現代社会とは全く異なる理論体系をベースにしています。
そのため、きちんと伝えるにはゼロから話さないと全く理解してもらえないのです。
特に“気”という単語は、ともすれば怪しく思われてしまうので、誤解を生まないような説明が求められます。
僕は施術中の限られた時間では説明しきれないと思いブログを書いていますが、臨床の場でも患者さんの質問がなくなるまで説明するという先生もいました。

伝統鍼灸の鍼灸院へどうぞ!

普段は馴染みのない現代鍼灸(西洋医学)中心の会だからこそ、改めて伝統鍼灸(東洋医学)を見直せて新鮮でした。
患者さんや病、そして鍼灸そのものへのスタンスが、現代鍼灸と伝統鍼灸では結構違うのかもしれません。
上記の長所に魅力を感じてくださる方がいるようでしたら、是非伝統鍼灸を行っている鍼灸院に足を運んでみて下さい。
もちろんわからないことがあったらどんどん質問して下さいね!