細き流れも大河となる

前回の記事で「毎日繰り返している治療法でも新発見があった」という記事を書きました。
具体的には鍼を動かすスピードをほんの少しだけ速くしたんです。
おそらく0.1秒単位でのとても些細な調整です。
それでも気のせいではない効果の違いが現れたというわけです。

ツボの様子も繊細に

アウトプットだけでなく、インプットでも些細な違いの大切さを再認識しました。
今年は師匠と副会長の実技講習に出たのですが、どちらでも触診について改めて指導してもらいました。
ツボ・脈・お腹などなど、今までも気を付けて診ているつもりでしたが、先生方は段違いに細かく幅広く情報を得ているのです。
「ここを触ってみるとこうなってるでしょ?」と言われても自分の手では把握しきれない悔しさ!
それでも普段の施術で気を付けていると、少しずつ前よりわかることが増えている実感があります。
ツボなどの様子も1つ1つは些細なものですが、積み重ねれば患者さんの状態を知る強力な手がかりになるので、最大限の情報を得られるように大事に扱わなければなりません。

日常生活でも些細な積み重ねが響きます

些細なことが大事なのは臨床の場だけに限りません。
日常の些細な行動も、良い習慣・悪い習慣となって体調に影響してくるんです。
例えば、運動不足の患者さんに寝る前5分のストレッチをお勧めしたところ、1か月後には慢性の頭痛がかなり軽減されていたということがありました。
逆に、ある時から頭痛がひどくなった方に話をきいてみたら、サプリメントを1日1粒だけ飲み始めていた影響だったなんてパターンもありました。
生活習慣は毎日の積み重ねですから、1日の中では些細な行動でも意外と楽観視できないものなのです。

神は細部に宿る

些細なことだからこそ見逃さないように気を付けて充分に活かす。
成長の鍵となるポイントを、色々な角度から気付かせてもらった1年でした。
幸いなことに鍼灸の探究は果て無く、いくらでも努力する余地があります。
来年も更に突き詰めて、もっともっと患者さんの力になれる鍼灸師を目指したいと思います。

東洋医学

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