4月は家族構成が変わる季節です
4月と言えば出会いと別れの時季ですね。
この時季に突然体調を崩した方の話を訊いてみると、家庭環境の変化が影響している場合があります。
家庭は生活の基点となるからこそ、変化の影響も大きいんです。
家族が巣立ったら
1つ目は別れ、お子さんが進学や就職で巣立ったパターンです。
寂しさや心配がストレスになってしまうんですね。
遠く離れる場合はもちろん、同じ市内ですぐ会える距離であっても、同居から離れるというのは違ってくるみたいです。
中には毎週のように一人暮らしの手伝いに行き、更なる疲れで参ってしまった方も……。
家族が帰ってきたら
逆に卒業などでUターンして帰ってきたパターンもあります。
こちらも意外と負担になるんです。
ある患者さんはお弁当作りで1時間早く起きるようになりましたし、子どもの帰りが遅くて夜更かしするようになった方もいました。
寂しさや心配はないからストレスは少ないかと思いきや、生活リズムが変わる影響は無視できないようです。
新しい環境に慣れるまでが大事
家庭は毎日身を置く環境なので、増減どちらでも変化があれば慣れるまで少なからず負荷となってしまいます。
しかし、成長への喜びや肩の荷が下りたことへの安心感や、家族とまた一緒に住める喜びがあるので、負荷であるという自覚がないことも……。
もし家庭環境の変化があった時季に体調が崩れたならば、きっかけの1つであるのは間違いなさそうです。
ただ、家庭環境の変化はなかったことにはできませんし、それ自体は家族の前進として喜ばしいことです。
大事なのは大なり小なり負荷がかかっていることを自覚することです。
それを自覚することで、無茶しない・多少の不調で動揺しない・鍼灸などでケアをする、などの工夫が選択肢に入ってきます。
新しい家庭環境に慣れるまでは本調子ではない、ということを念頭に過ごしてみて下さいね。