小林詔司先生を偲ぶ会

先日、恩師である小林先生を偲ぶ会に出席してきました。
以前このブログでも書いた通り、僕の師匠の師匠であり、流派の名誉会長でもあります。
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うちの流派に限らず業界の先生方にも多数参加していただき、しめやかな会となりました。

小林先生と交流のあった先生方の話を聴いて、偉大さを再認識する機会でもありました。
また、思い出話に触発されて改めて色んな記憶が蘇りグッときたり。
僕は晩年の教え子で10年に満たない付き合いではありました。
しかし、先生の鍼灸院で働き教えを受けて語り合ったのは、替えがたい貴重な経験でした。

一番心に残っているのは小林先生と師匠と3人で「気」について論を交わしたことです。
孫弟子としては3世代対談は、偶然の機会だったのですが、とても嬉しく内心は高揚したのを覚えています。
その時に得た気付きは今でも東洋医学に向き合う上でコアとなっています。

先生と一番多く話したのは気の理論についてです。
その結実の1つが先月の学会発表でした。
僕の気付きを先生に聴いていただけなかったのが心残りではあります。
書きかけの論文も間に合いませんでしたが、墓前に捧げられるようしっかり書き上げたいです。

小林先生の患者さんもたくさん偲ぶ会にいらっしゃっていました。
先生ほど患者に慕われる鍼灸師になれる自信はありませんが(苦笑)、少しでも多くの方の冷えを解消していくしかありません。
孫弟子であり最後の鞄持ちとして恥ずかしくない鍼灸師となれるよう、小林先生のように鍼灸を追究していくことが恩返しになれば、と思っています。