本当にストレスのせい?
当院で行っている鍼灸治療は、数ある治療法の中でも東洋的な思想にこだわっています。
そのために西洋医学で改善しなかった方が、東洋医学でのアプローチを希望して来院することも少なくありません。
話を聞いてみると「検査では異常がないからストレスのせいじゃないか、と病院で言われてどうしたらいいかわからない」というパターンが多いように感じています。
もちろん東洋医学でもストレスは病の要因になると考えます。
しかし、東洋医学が凄いのはここから。
鍼灸治療を受けて体調が回復してくると、ストレスが病の要因にならなくなってくるんです。
本来ならストレスでは死なない?
おそらく命の危険に出会うと、大抵の生き物は強いストレスを感じるはずです。
そうであるならば草食動物など捕食される側は、頻繁に強いストレスにさらされていることになります。
もしストレスが病の原因になるならば、草食動物などは弱っているものばかりのはずですね。
しかし実際にはそうではありません。
なにせ病で弱っていたら、次に肉食獣に会った時に逃げ切れないはずですから。
食べる側の動物も同じことです。
狩りの成果次第では何日も飢餓状態が続いてしまいます。
大変なストレスなはずですが、それで病になってしまっては次のチャンスに狩りを行えません。
ストレスに耐えられないのはなぜ?
野生の動物は、命に関わるようなストレスがあっても病になりません。
(もしかしたら弱い個体は病になるかもしれませんが)
ではなぜ人間はストレスで病になる人が多いのか。
これは究極的には疲れの問題なのです。
人間と他の生き物の違いの1つが、無理をするということです。
ペットを飼っている方はわかるかもしれませんが、動物は疲れていると活動を控え睡眠を多くしたりして身体を休めます。
しかし、人間は社会生活の都合などでついつい無理をしてしまいます。
無理も時折ならばよいのですが、常習化すると段々と疲れが溜まっていきます。
疲れが溜まった状態だと、身体は普段よりストレスの影響を受けてしまいます。
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ストレスの影響を受けるということは身体に負担となるので、さらに身体は疲れていきます。
この悪循環によって最終的に病を招くほど身体が弱ってしまうのです。
ストレスがあるなら身体を休めて
ストレスの原因となることを避けられるならば話は早いのですが、前述の通り社会生活の中では中々うまくいきません。
その場合は疲れを減らしていくことで少しでもストレスに耐えられるようにするという方針がおすすめです。
この記事では詳しく書きませんが、このブログでも日常での疲れの減らし方を紹介しているのでぜひ読んでみて下さい。
ちょっとした工夫で意外とストレスの負担は変わってきますよ!