体力の回復は日常生活の中で!

年末年始はどのように過ごしましたか?
テレビで駅伝を観たという方も少なからずいるかと思います。
今回は駅伝を含む長距離走をとっかかりに、鍼灸施術と自助について書いてみようと思います。

鍼灸施術で永遠に走れる?

駅伝の選手がたすきを渡した後に倒れ込むように崩れる、なんて光景は珍しくありませんよね。
そんなヘトヘトの選手に鍼灸施術をしたらまた走れるようになると思いますか?
答えはNo。
疲労感は軽減できるとは思いますが、いわゆる体力(持久力)は鍼灸施術では回復しないからです。

鍼灸施術で解消できる疲れとは

このブログでよく「鍼灸で身体の疲れにアプローチする」と書いています。
しかし、長距離走の例を挙げたように、どんな疲れでも解消できるとは限りません。
鍼灸施術では、疲れで鈍ってしまった生命の働きを呼び起こします。
あくまで身体に備わる働きの活性化・正常化であって、エネルギー源としての体力は補充できないのです。

じっくり休むのが重要

いわば燃料まで鍼灸で賄えるなら不眠不休で活動できそうですが、現実には無理な話。
体力の回復には基本的に食事・睡眠が必要です。
敢えて言うなら、鍼灸で身体の働きが良くなれば食事・睡眠での回復効率は良くなります。

患者さんの中にも、鍼灸で調子が良くなると無茶をしてしまう方がいます。
一見すると身体の働きはよくなっているからですが、今回書いたように体力は消耗したままの場合がほとんど。
体力回復は自分自身で意識的に食事・睡眠を!ということを覚えておくのが重要なんです。