元気と鍼灸の関係を知ろう!
10月から数回、「元気」を軸に記事を書いてきました。
ここで言う「元気」とは、今よく使われる活力の意味だけでなく、生きる力そのもの。
では鍼灸がその「元気」といかに関わるか、今年の締めとして紹介したいと思います。
元気とお灸
まずはお灸。
これは、今年の学会発表の中身のそのもので、ブログでも紹介しましたね。
[関連記事:お灸で元気を補おう!]
江戸時代の『養生訓』という本によると、「元気」は春に生き物が生長する働きを担っています。
春は陽気の季節でもあるので、お灸で温めることが「元気」の手助けになるのです。
元気と鍼
では鍼はどうでしょう?
『養生訓』には「元気を減らさず巡らすのが大事」と書いてあります。
先ほど書いたお灸は、温かさを補うので「元気を減らさず」の効果があります。
となると鍼は「元気を巡らす」方になりそうですよね?
実際に鍼をすると「元気が滞っている」状態が解消されやすいのです。
しかし、疲れすぎて「巡る元気もない」状態だと、鍼の効果だけでは充分な変化が見られません。
なので鍼灸師としては、鍼とお灸で「元気を減らさず巡らす」だなぁ、という実感があります。
元気に着目した鍼灸を
患者さんに「今日はお灸をしますか?」と訊かれることもあります。
その時には「その日の体調次第ですよ」と答えています。
この体調次第で判断する目安の一つが、今回書いた「元気」ということなんです。
学会発表のために『養生訓』について考察することで、鍼とお灸のどちらが効果的かの見極めの精度も上がってきました。
より効果的に患者さんの「元気」にアプローチできるように、来年もしっかり勉強していきたいと思います。
