回復の道のりは山あり谷あり

よほどの重症でなければ、治療を受ければ日を追うごとにどんどん症状が良くなっていくイメージはありませんか?
患者さんの話を聞いていても大なり小なりスムーズな回復を期待しているようです。
西洋医学の服薬やリハビリを含む医療全般にあてはまりますが、特に東洋医学は不思議に見える分だけ劇的な回復を求めることが多いかもしれません。

理想の生活は難しい

もし身体にとって理想的な生活をしてれば、回復は順調にいく可能性は高くなります。
ただ、実際に回復していく過程はスムーズに進まないことがほとんどです。
理由は簡単、人間は社会の中で生活する以上は時間・経済・人間関係などなど、どうしても無理やストレスが付きまとってしまうからでう。

また、外気も見逃すわけにはいきません。
日本人の身体は、四季が穏やかに移り替わりに馴染んでいます。
ただ、極端な猛暑・極寒・豪雨・乾燥が時折見られますよね。
外気にさらされない生活は不可能であることを考えると、どうしても身体は影響を受けてしまうんです。

周りの環境を加味することが大事

周りの環境に身体の適応力が追い付かなくなると、次第に疲れがたまってしまいます。
この疲れは治療効果を相殺してしまうため、回復のペースが鈍ってしまうことになります。
だからと言って周りの環境からの影響をゼロにすることはできません。
そこで大事なのが、周りの環境の変化を考慮に入れて回復ペースを受け入れること。
平たく言えば「今は疲れがたまりやすい環境にいるから、回復が多少遅れるのは仕方ない」という認識ですね。

回復過程に焦らない

今年の梅雨は前代未聞の雨量となっています。
身体が適応しきれないという方もかなり多くなってきていて、ある週には患者さんの半数以上が「先週より体調良くない」と言っていたくらいです。
こういう時に一喜一憂してしまうと、そのストレスが更に身体に負担になってしまいます。
周りから身体への負担をしっかり踏まえ、焦らず長い目で回復を捕えていきましょう。