自分の弱点を把握しよう

生命力を前提とする鍼灸の治療法では、様々な症状は疲れから起こると考えます。
どんな症状が現れるかは十人十色ですが、その人の弱点になっているところに関連している、とは言えそうです。
では、具体的に弱点とはどのようなものがあるでしょうか?

弱点の3パターン

まず親から受け継いだ体質です。
現代医学でもほとんどの病気は遺伝が関係していると指摘してますね。
東洋医学では両親から性質を受け継ぐ「先天因」という考え方をします。
この弱点は生まれ持ったものなので克服は難しいんです。

先天があれば後天も当然あります。
いわば日常生活による弱点。
生活習慣によって弱った臓器とか、特定の運動を続けて傷む関節とか。
普段負担がかかっている部位ですね。

最後は外傷。
治ったはずの骨折部位周辺が疼く、手術跡が突っ張って痛い、などの話は珍しくありません。
外傷を受けたことのある個所が弱点となってしまっているわかりやすい例です。

弱点と疲れのセットが危険!

発症タイミングに関わってくる要素が疲れです。
どうも弱点と疲れは掛け算のようです。
より弱っている個所ほど軽い疲れで症状が現れてしまいます。
腰の重さ、頭痛、食欲などちょっと疲れると不調になる部位ってありませんか?
そこが特に弱っているというわけです。

このポイントに着目すると、再発に悩む症状に対処できるようになります。
疲れで弱点が症状となるのなら、疲れと回復を繰り返すことで再発という形になりやすいからです。
逆に言えば、再発の兆候が出た時点で「自分の弱点に影響する手前まで疲れてるな」と気づくことができます。
疲れをできるだけコントロールして、自分の弱点とうまく付き合っていきましょう!