寒さ対策の失敗談

今年は暖かい時季が長く続きましたが、やはり12月に入ると寒さが本格的になってきました。
特にここ数日は最低気温が0℃近くと厳しい冷え込みです。
朝だけでなく日中も寒いので、寒さ対策をとっている人がほとんどだと思います。
寒さ対策と言っても色々ありますが、その中で僕が失敗した一件について書きたいと思います。

確か去年の今頃だったと思います。
毎日のように頭痛に襲われることがありました。
軽い頭痛でそこまで支障はなかったのですが、連日となると気になってきます。
最初は寒くなって水分摂取が減ったためだと思いました。
しかし、意識してお湯などを飲むようにしても一向に改善しなかったのです。

では原因は何なのかと考え直すと一つのパターンに気づきました。
頭痛が現れるのは決まって夜だったのです。
また、ガンガンするタイプの頭痛だったので、のぼせであり熱の問題だと判断しました。
そう考えると、夜は冷えるとは言え寒さ対策をし過ぎたとわかってきます。

実は去年からヒートテックなど発熱肌着を着用し始めていました。
これらは汗を吸収し発熱すると言われています。
暖房と炬燵にこの発熱機能の組み合わせが僕にとっては過剰でした。
身体が温まり過ぎてしまっていたのです。

肌着は上着と違って一度身につけると長時間そのままです。
それだけに状況に合わせて肌着をこまめに着脱するという人はあまりいないはずです。
その肌着が発熱するということは、僕のように温まる必要がない時にも温まってしまうことがあるということです。
結果、身体に熱が過剰になって様々な症状が出てきてしまいます。

もちろん発熱肌着が全て悪いわけではありません。
寒い部屋で過ごしたり、外にいる時間が長い時などには、とても効果的でしょう。
ただ、温かい場所にいる時や運動する時には、効果的過ぎるということです。
そう考えると、着脱しにくい肌着で寒さ対策は難しいかもしれません。
上着などの量をこまめに調整した方が、身体に負担の少ない防寒対策ができます。

こう書くからにはもちろん、僕の頭痛は発熱肌着をやめることできっぱり治まりました。
周りの気温の違いに対応しにくい寒さ対策をしてしまったことを反省しています。
前回の「冷えてる人が風邪をひいたら……」でも書いた通り、東洋医学は変化を重要視します。
これには周りの環境の変化も含まれます。
周りの環境が変化すれば対策も変わる、東洋医学的には大事なことです。

寒さ対策は衣服も含め数えきれないほどあると思います。
その中でどれを選んで身体が冷えないようにするか。
温度など周りの環境と相談して、その時に一番合うものを考えてみて下さい。
キーワードは「温めるより冷やさない」ですよ!