簡単インフルエンザ対策

前回は風邪について書きましたが、インフルエンザも山梨県内を始め全国で流行っているようです。

[関連記事:発熱しない風邪こそ重い風邪?

[関連ニュース:インフル全国「警報」レベル…さらに拡大恐れ : 社会 : 読売新聞
[関連ニュース:インフルエンザ、全域で警報レベル | さんにちEye 山梨日日新聞電子版

インフルエンザの報道ではよく「お年寄りや子どもは特に注意」と言われます。
他にも調べてみると、免疫力が低下していてインフルエンザになる危険性が高い傾向として下記の条件が挙げられていました。

ハイリスクグループの方

  • 65歳以上の高齢者
  • 60~64歳の基礎疾患※を持つ方
  • 妊娠中の方
  • 乳幼児

※基礎疾患:気管支喘息や慢性肺気腫などの呼吸器疾患、慢性心不全、先天性心疾患などの循環器疾患、糖尿病、腎不全、免疫不全など

influenza.jp

上記のグループに共通する点を考えると、免疫力が低下している理由が見えてきます。
高齢者は加齢の影響の他、長年の疲れの蓄積で体力が落ちやすくなっています。
基礎疾患がある場合は、その疾患があること自体で、体力が足りていないことがわかります。
妊娠中の方はもちろん胎児を育てるのに体力が必要ですし、ホルモンバランスを始め普段とは違う体内状況に対応するためにも体力を使っています。

meneki_badつまりハイリスクグループのほとんどに共通する点は、体力が万全ではないということです。
(ちなみに乳幼児は体力が十分でも免疫システムがまだ完成してないためです。)
ここで言う体力は持久力の事ではなく生命力、つまり生きるために身体を維持するエネルギーのことです。
エネルギーとしての体力がなければ、当然免疫力を運用するのにも支障が出てきます。
その結果、インフルエンザにかかってしまうという訳です。

余談ですが、アトピー・花粉症その他さまざまなアレルギーは免疫の過剰反応と言われます。
過剰反応となると免疫力の低下でなく過多ですが、やはり免疫を運用する機能が失調している状態です。
鍼灸で身体のエネルギーが回復するように誘導すると、アレルギーの反応も治まっていきます。
この事からも免疫の適切な運用には、相応のエネルギーが必要なことがわかります。

免疫力のために体力を万全にするにはいくつかの方法が考えられます。
一般的なインフルエンザの対策を挙げてみましょう。

インフルエンザ流行時の注意点

  • 人ごみを避ける
  • 外出時や人ごみの中に入る時にはマスクをする
  • 外出から帰ったらうがい、手洗いを行う
  • 室内では加湿器などを使い適度な湿度を保つ
  • バランスの良い栄養を摂る
  • 休養および睡眠を十分にとる

influenza.jp

meneki_good上4項目はウイルスを体内に入れないための方法です。
注目は下2項目です。
しっかり食べて、ちゃんと疲れを取るということが書かれています。
医学の東西に関係なく、やはり体力を万全にしておくことが大事というわけですね。

年度末が近付き、勉強も仕事も重要な時期が迫っていることと思います。
大事な時にウイルスにやられないよう、普段から体力の管理に気を付けてみて下さい。
回一堂鍼灸院ではちょっとした疲れをとる気軽な治療も行っています。
良かったらそちらもご利用ください。