朝が特に不調なのは
鍼灸院には様々な悩みの方がいらっしゃいます。
つらさの出現パターンも天気、ストレス、時間帯、季節、特定の動作など様々です。
今回はその中でも「朝が一番つらい」というパターンについて書いてみます。
朝は寒いもの
朝の特徴の1つが、1日の中で最も気温か低いということです。
これは昼夜の相対的な気温差が問題なので、どの季節でも共通した傾向です。
一晩中ずっと空調で一定の室温に保っておくなどしない限り、どうしても気温差に身体はさらされてしまいます。
それでも身体には放熱調整など気温差に対処する仕組みが備わっています。
しかし、放熱の調整は血流・発汗などのコントロールで体力を使うため、疲れている状態だと充分な対応ができません。
対応が追い付かなければ当然のことながら冷え込みの影響を受けるので、寝起きにつらく感じるいうわけです。
ミーアキャットは皆で朝日に向かって立つことで温まるみたいですが、人間も同じような工夫が必要かもしれませんね。
寝返りしてますか?
もう1つ、睡眠中は体温が自発的に下がることも大きな要素です。
寝ている間は身体をほとんど動かさなくなるため、起きている間に比べて発熱が減ってしまいます。
もちろん身体は冷え過ぎないような想定もしていて、適度に産熱する仕組みとして寝返りがあります。
しかし、疲れている・筋力が落ちている・どこかに痛みがあるなどの場合、無意識の寝返りは減ってしまいがちです。
すると例え空調などで室温を理想の状態にしていても身体の発熱は不足することに。
その結果、朝を迎える頃には許容範囲を超えて冷えている状態になってしまいます。
寝返りができない理由を解消できれば良いのですが、まずは衣服・寝具でしっかりと保温・防寒することが近道です。
冷えが朝だけですんでるうちに対策を!
簡単に2つの要因を書いてみましたが、読んでいただいた通りどちらも身体が本調子であることが重要です。
気温変化に対応したり寝返りを打つ余力があれば、冷えずに朝を迎えることができるというわけです。
逆に朝のつらさの原因を放っておくと、どんどん身体が弱っていくことも考えられます。
その場合は昼になっても身体が温まりきらなくなっていくので、つらさが抜けない時間が段々と長くなっていきます。
朝に症状がつらくなるならば身体が上手く働けない原因がある、そう思って早めに生活や体調の見直しをしてみてください。
改善点の早期発見につながるかもしれませんよ!