回一堂鍼灸院でも行っている東洋医学的な鍼灸には、身体全体に着目して治療していくという特徴があります。
当院では初診の際には問診の時間を取り、一見すると症状に関係ないことも含め身体全般のことを伺います。
女性への問診事項には月経についても含まれます。
デリケートな内容なのは承知ですが、女性の身体の状態を知るのに欠かせないからです。

そうは言っても月経についての問診は簡単ではありません。
そのことについて書こうと思っていたところ、「過多月経、4割超に症状」という近い内容が先日の新聞に載っていました。
リンクを貼っておいてなんですが、登録していないと読めないので平たく説明します。
女性の4割強に過多月経の症状があるのに、多くの人は自覚していないとのことです。
理由としては、7割以上の人が「他人と比較できないから」と答えています。

問診の際にもまさに同じ問題にぶつかります。
月経痛や経血量などの程度を訊いても、患者さん自身でも多いか少ないかわからないことがあるのです。
印象的だったのは「生理痛があるのが普通じゃないんですか?」と言う患者さんがいたことです。
周期が常に安定していないことを、そういう体質であって異常ではないと思っていた方もいました。

東洋医学的に診れば、月経からは身体の冷熱や体力などの状態がわかります。
だからこそ身体が改善してくると、もちろん月経の様子も変わってきます。
実際に上記の患者さんたちは主訴の改善より先に月経痛が減り、周期がほどよい長さで安定したようです。

自分の月経が正常かどうか知ることは、体調を管理する上でとても大事なことです。
人に訊いて比べるのは恥ずかしくても、本やインターネットでどの程度が正常か調べることはできます。
もちろん個人差はありますし感覚的で比較は難しいのですが、明らかに正常の範囲から離れている場合はわかるはずです。

月経の異常の背景には身体の弱りがあります。
たまたま月経の異常という形で現れているだけで、身体の弱りを放っておけば影響はどんどん広がります。
全く別の部位に症状が出てくる可能性も大いにあります。
そもそも月経だけに問題あるという人はほぼおらず、訊いてみれば冷え・肩こり・頭痛など様々な形で影響が現れているものです。
月経は月に1度体調をチェックできる絶好の機会です。
月に数日だけのことと思わず、改めて着目してみてはいかがでしょうか?