雪かきで腰を痛める理由とは?
1月になってついに山梨でも雪が降りましたね。
雪かきとセットと言っていいのが腰痛。
自分で経験したり周りから聞いたりしたことがあるのではないでしょうか?
雪かきで腰痛になるのは、普段使わない筋肉を使ったせいだと思っている方も多いはずです。
しかし雪かきでの腰痛はそれだけが原因でないと薄々感じていました。
雪かきで腰痛になって来る患者さんには、普段運動している筋肉質な人もいるからです。
特に力仕事をしている方にとってはそれほど負担でないはずなのに不思議です。
一つの要因は、当然ですが雪かきをする日は寒いということです。
場合によっては雪に降られたり、足を雪に埋めての作業になります。
これはもう冷えます。
冷えというものは一部にとどまらず身体を伝播していきます。
下半身の冷えは腰に伝わるというわけです。
ここまでは今までも思っていました。
しかし、先週に雪かきをしていてもう一つ大きな要素に気づきました。
雪かき中に汗をかく、ということです。
雪かきというのは運動です。
しかも寒い中の作業なので、風や寒さを通さない服装を着るはずです。
寒さを通さない素材ということは熱も通りにくくなります。
すると運動で発生した身体の熱が服の中にこもってしまいます。
その結果、雪かきをしていると汗をかくのです。
もちろん服装次第では汗をかかない場合もあります。
汗をかかなかったとしても、運動で身体が温まっていれば同じこと。
熱を体内に溜めすぎないように皮膚がゆるみます。
服装によって熱がこもれば、身体はより放熱したがります。
雪かきで運動している間は問題ありません。
しかし雪かきを辞めた後に注目です。
皮膚がゆるんだままだと、今度は外気で身体は一気に冷えてしまいます。
汗を書いていればより顕著です。
下手をすれば同じ寒い環境でも、ただ立っているより身体が冷えかねません。
運動自体による負担と、冷えによる負担で腰にはダブルパンチです。
運動の負担は、雪をどかす必要がある以上は避けられません。
せめて冷えないように気を付けてみましょう。
雪かきが終わったらすぐに汗をぬぐったり、着替えたりすることです。
予報では今週もまた雪が降りそうです。
腰を守るためにも、雪かきが終わっても油断せずに自分の身体のケアをしてあげて下さい。