不妊と診断される前に

こんなニュースを見つけました。

「不妊」定義変更へ…2年から1年に短縮の方針(読売新聞) – Yahoo!ニュース

その気になっても1年間妊娠しなければ不妊とするということで、個人的には大賛成です。
不妊という状態にはどうしても年齢と言う時間制限があるので、対策を取るのは早ければ早いほど良いと思うからです。

当院でも今までを含め何人も不妊を診てきて気づくことがあります。
それは不妊を訴える人は、基本的に元々むくみや冷えの体質だということです。
このむくみや冷えは何も不妊が発覚した時期に同時に現れたわけではありません。
早い人では小学生の時から手足が冷たかったという場合もあります。

もちろんむくみや冷えのある全ての人が不妊になるわけではありません。
しかし、不妊もむくみも冷えも、そもそもは身体の弱りの現れです。
むくみや冷えが現れる身体の弱りがあるのなら、それが不妊という形でも現れる可能性は十分にあります。

よく言われる35歳という年齢や、今回のニュースの1年という期間は、不妊の判断の基準にはわかりやすいものです。
しかし、人間の身体は一定ではないので基準はあくまで目安です。
冷えの解消に年単位でかかる場合があります。
「不妊」認定にこだわらず、自分の身体と相談して早め早めに対策を始めることが重要です。