インフルエンザの予後は体力次第!
皆さんはどんな年末年始を過ごしたでしょうか?
のんびり過ごせた方がいる半面、インフルエンザの大流行に翻弄された方もいるかと思います。
当院の患者さんやそのご家族の中でも、結構な人数の方が影響を受けてしまったようです。
色んな話を聞いていて、元気に余裕があるかないかの影響が大きいと改めて実感しといるところです。
病が治るには体力が必要です
東洋医学では、インフルエンザを含めて、広い意味での風邪を文字通り“風”の悪影響だと考えます。
(菌やウイルスも空気の流れ=風邪で運ばれますからね!)
“風”の影響で何が起こるかというと、身体の芯が冷えてしまい、体温を調整する機能が乱れます。
このために普段よりも体温が上がってしまい、いわゆる発熱症状となります。
当然ですが熱を産み出すにはエネルギーが必要です。
エネルギーつまり体力が不足していると、“風”の影響をいつまでも解消できずに悪循環に陥ります。
鍼灸施術で疲れをとって“風”の影響を解消できるようにすると、解熱後にもグズグズと長引く微熱や咳などもすっきり落ち着いたりするんです。
病が治った後も体力が必要です
では、すっきりインフルエンザなどが治れば安心かというと、そうではありません。
発熱など病を治すのに体力を消耗したまま無茶をすると、その疲れが別の症状を引き起こしてしまいます。
治った後もだるさ・体が重さがとれない、なんて訴えは患者さんから最近よく聞きますし、わかりやすいですよね。
この年末年始には他にも、膝痛の再発、下痢が続く、肩凝りが悪化、などなど。
どれも鍼灸施術で疲れを解消することで、症状の軽快や改善につなげることができました。
体力回復まで油断をしないで!
患者さんをみていると、12月上旬に発症した方は復帰後に年末の忙しさで更に消耗してしまった印象があります。
12月下旬に発症したという方は、解熱後も年末年始の休みでゆっくりできたために回復が早かったようです。
今回の話はどの病にも共通しますが、インフルエンザのように消耗が激しいものでは特に体力の重要さが顕著です。
だからこそ消耗した体力が回復するまでどのように過ごすかが大事になってくるんですね。
まだまだインフルエンザの流行は続くという予想もありますが、しっかりと体調と体力の両方を管理して乗り越えていきましょう!