今年の乾燥は鼻にくる?

年末から猛威を振るったインフルエンザも、どうやらピークを過ぎたようですね。
[関連ニュース:インフル感染 流行のピーク越える 前週から患者半減 警報レベル続く地域も 山梨(YBS山梨放送)
ただ、患者さんを診ていると、インフルエンザなど感染症とは関係なく鼻炎が多い印象があります。
これは、記録的に雨が少なく乾燥が続いていることが大きな要因かもしれません。

乾燥した空気でより冷える!

鼻は呼吸を通じて外気を取り入れる際、不要な要素を和らげる役割を果たしています。
吸気に含まれる異物を毛で絡み取り、温めたり仕組みです。
今回とりあげた乾燥についても、鼻の中で空気を湿らせることで負担の少ない状態にしてからノドまで送られます。
しかし度を過ぎた乾燥が続くと、粘膜から絶え間なく水分が奪われて気化熱を奪われ冷えていってしまいます。
こうして鼻が冷えるとサラサラした鼻水の鼻炎が起こります。

乾燥しすぎると火照るかも?

水分が補充されているうちはまだ良いのですが、疲労がたまり水分の配分などが悪くなると粘膜自体も乾燥してしまいます。
粘膜からの蒸発が不十分になれば、今度は適度な気化熱もなくなり鼻が火照ってしまいますよね。
その火照りで少ない水分が更に蒸発すると悪循環。
その結果、鼻水が粘ったり鼻が詰まったりする鼻炎になってしまうんです。

鼻を守って身体も守りましょう!

鍼灸施術を受けるとその場で鼻水が落ち着いたり鼻通りがよくなることは珍しくありません。
しかし、疲れと乾燥対策をしないとすぐに元通り。
こうして鼻に負担がかかった状態が続くと、その分だけ鼻から入る“風”の影響も受けやすくなってしまいます。
体力を温存するとともに加湿器やマスクなどで乾燥を防いで、しっかり鼻を守っていきましょう!