別れの悲しみは無視できない
「会うは別れの始め」という言葉をご存じでしょうか?
人間は基本的に社会の中で人と関わって生きている以上、離縁や死別などの離別は避けられません。
今回はそんな離別と体調と鍼灸について書いてみたいと思います。
意外と多い離別の体調不良
ある程度の年齢を重ねている方ならば、何らかの離別を経験したことがあるのではないでしょうか?
離別のショックは簡単に無視できるものではない、ということも納得してもらえると思います。
患者さんの話を聞いてみても、死別や離婚などがキッカケとなって体調を崩したという方は決して珍しくありません。
相手との関係によって影響の大きさは変わってきますが、旦那さんの葬儀直後からの頭痛が十年経っても消えないという方もいたくらいです。
ペットロスも離別
かくいう僕も8月下旬に買っていたモルモットのペットロスを経験しました。
亡くなる日の朝まで変わらず食事をしていたくらい、寿命を迎えたというような最期でした。
すでにお婆ちゃんとなっていて平均寿命は越していたので、突然のこととは言え穏やかに見送れたつもりです。
しかし、その頃に来院してた方は覚えているかもしれませんが、久しぶりに本格的な鼻炎がしばらく続いてしまいました。
自分ではショックは小さいと思っていたのに体調に現れてしまったので、死別の影響の大きさを再認したというわけです。
悲しみで冷えすぎないように
離別に限ったことではありませんが、悲しみに暮れると心身ともに冷えてしまいがちです。
時間しか解決できない部分があるだけに、それまでの間は冷えてる分だけ無理を控える必要があります(服喪は、そのために行動を抑える意図もあるかもしれません)。
それでも悲しみで冷えて不調な時には、鍼灸で温まると心身ともに段々と楽になってきます。
悲しみで冷え切る前に鍼灸の力も借りて、離別を受け入れるまでの間を少しでも穏やかにお過ごし下さい。