鍼灸の効果は「気のせい」じゃない!

当院で行っているような東洋医学的な鍼灸治療は、「気のせい」だと思われてしまいがちです。
いわゆるプラセボ、施療の内容に関係なく効果を信じていることで身体が改善しているんだという捉え方です。
も鍼灸の効果が本当にプラセボだとすると、鍼灸に対する信頼がないと効かないように思えますね。
確かに信頼感によって効果に差が出ることは否定しませんが、それだけでは説明できない効果も間違いなくあるんです。

鍼灸を知らなくても効く!

鍼灸の効果の証の1つが小児への施術です。
前知識がないだけに信頼感ゼロでとても嫌がる子もいますが、それでも施術しているうちに効果が現れるんです。
プラセボが関与した余地は全くなさそうですよね。
本人も受けていると良いものと実感できるようで、泣いてベッドから逃げ出していた子が「鍼に行きたい」とねだることもあるくらいです。

意思疎通できなくても効く!

もっと分かりやすいのが動物への鍼灸。
ペット相手に鍼灸をやる獣医さんもいますし、体調管理がシビアな競走馬用の鍼灸もあります。
ペット用のツボ一覧図も売られているくらいです。
鍼灸の効果がプラセボだけであるなら、意思疏通が十分にできない動物相手に効くことはまずないはずです。
信頼感とは別に、鍼とお灸の刺激が鍼灸治療の主体であることは疑いようがありません。

ペット治療が自信の基に!

もちろん僕自身も自分のペットに鍼灸治療をしています。
飼っていたモルモットが体調を崩し、獣医さんに「今夜が峠でもおかしくない」と言われたものの、一晩中鍼灸施術して無事に乗りきったこともあるんです。
罹患したのはまだ1歳くらいでしたが、最終的には一般的な寿命まで何年も元気に長生きしてくれました。
僕もまだ鍼灸学生で、技術やプラセボがなくても効果が出た経験として今でも印象に残っています。

鍼灸の中でも西洋的な理論に基づいている治療法ならば不確かな印象は弱いでしょう。
しかし、東洋哲学に基づく医学理論となると、普段なじみがない故に納得するのは中々難しいかもしれません。
鍼灸の理屈はさておいても、効果があるのは確かです!
「気のせい」だと思っている方こそ、実際にまず体験してもらえれば嬉しいです。