虫刺されにも東洋医学!

暑さのピークも過ぎ、朝晩は秋らしい空気になってきましたね。
回一堂鍼灸院でも夜になると向かいの神社から虫の声が聞こえてきます。
声だけでしたら風流ですみますが、蚊のように虫による害を受けることも多々あります。
今回はそんな虫の害に鍼灸で対処した例をご紹介します。

①腫れが広がり続けた例

農業を営んでいて普段は腰痛で通院されている男性の話です。
ある時、施術中にふと脚をみると掌大の真っ赤な腫れがありました。
本人曰く、1週間ほど前の収穫作業中に何かの虫に刺されたようで、薬を塗っているのに腫れが広がっているとのことでした。
腫れの中心の刺され痕に鍼をしたところ、翌週に来院した時にはほとんど目立たないくらいに腫れが引いていました。

②首痛に影響した例

以前に膝痛で通院されていた女性が、今度は首痛で来院されました。
突然わけもなく首が痛くなって回らなくなったということでした。
施術を開始して身体をよく診てみると足首に赤い腫れ。
何とか思いだしてもらうと、少し前にアブに刺されたけど痛みがひいたために忘れていたみたいです。
おぼろげな記憶では首が痛くなったのと同時期ということだったので、試しに刺された痕にお灸をしてみたんです。
すると、直後から痛みなく首を動かせるようになり、1週間後にお会いしたときにも全く問題ないようでした。

虫刺されもしっかりケアを

山梨という土地柄か、当院では年に何回かは虫刺されの処置をしています。
大抵は①の例と同じく刺された箇所だけの問題ですが、②のように他の症状にも波及してしまう例も珍しくはありません。
東洋医学では古くから虫刺されが病因となることを認識していて、様々な対処法が残されています。
ぜひ皆さんもそのことを念頭に置いて、いざと言う時には鍼灸院に足を運んでみて下さい。