忘れているむち打ちがあるかも?
先日、自転車同士の事故を目撃することがありました。
その後で「自分も高校生の終わりに自転車に乗っていて撥ねられたことがある!」とふと思い出したのです。
当時は特に痛めたところもなかったのですっかり忘れていました。
前回「むち打ちは身体に影響大です!」にある通り、当院で行っている積聚治療ではむち打ちを重要視します。
当然、施術する側としても自分もそういう経験がないか振り返ってみます。
自分の首にもむち打ちの形跡はあるらしいのですが、全く記憶にありませんでした。
物心がつく前に転んで頭をぶつけて首に衝撃が伝わったことでもあったのかと自分では納得していました。
しかし、その謎が今回解けたということです。
「院長挨拶 | 回一堂鍼灸院」にも書きましたが、大学生の時に体調を壊して鍼灸と出会いました。
確かに大学時代には思い当たる直接の病因はあります。
それにしても中高生の時と体質が違い過ぎると気になってはいたのです。
上記の自転車事故で頭が振られたことは間違いないので、それが原因と考えれば綺麗につじつまが合います。
我ながら気づいた時にはビックリしました。
当院に来られる患者さんでも首にむち打ちらしき影響(押すと痛み)が残っている方が多いです。
しかし、患者さんには心当たりがないことも良くあります。
もちろんその場合でも触診で感知したところにアプローチすれば身体が改善していくので、こちらとしてはあまり気にしていませんでした。
自分が首へのダメージの原因を忘れていたことを自覚して、意外と覚えていないものということを強く実感しました。
むち打ちの重要性を知っている鍼灸師ですらそうなのですから、患者さんが思い出せなくても当然とも言えます。
もし事故や転倒に心当たりがなくても、ある時期から病や症状が増えたということがあれば積聚治療を受けてみて下さい。
自覚のないむち打ちが原因の場合、鍼灸が力になれるはずです。