暑さを乗り切るには体力温存がカギ

今年は春先から天気が乱れていますね。
最近でも梅雨がかなり早く明けて猛暑日が続くことがありました。
患者さんもかなり影響を受けていて、来院した方の8割が「前回よりつらい」とおっしゃる週もあったくらい。
先日もある患者さんから「どう乗り越えればいいですか?」と尋ねられたんです。
これからの暑さ対策にも重要なことなので、その時の返答を記事にも書いてみますね。

身体は暑さに適応する

身体には健康を保つために環境に適応する仕組みが備わっています。
(その仕組みがしっかり働くよう手助けすることも東洋医学の目的の1つです)
例えば暑い時は汗を出すなどする仕組みのおかげで暑さの中でも過ごせるわけです。
しかし、良いことばかりではありません。
汗を作って分泌するなど暑さに適応する際には体力を使ってしまうんです。

体力の優先順位が大事

そうなると「どう乗り越えればいいですか?」という質問への答えもわかってきますね。
なるべく暑さ対策に体力を回せるように、疲れの少ない生活を過ごすのが良いでしょう。
最近はメディアなどでも「熱中症対策には十分な睡眠」なんてアドバイスもありますね。
逆に生活の中で無茶をしているならば、暑さ以外でも体力を消耗してしまいます。
体力を使い切ってしまうと、暑さに適応しきれず身体への負担となってしまうというわけです。

暑すぎる時は雌伏の時

ただ、今年のように猛暑続き&天気の波が大きいと体力温存にも限界はあります。
そういう時には良い意味で諦めるのも大事なんじゃないか、と僕個人は思うんです。
実際に「生活や身体は悪くないです。こんな天気・時季なのでしょうがないんです」とお伝えしてきました。
例年にない天気がこれだけ続くと、理想の生活をしていたとしても体力がもちません。
どうしても暑さに負けてしまうこともありますが、その時に一喜一憂していると却ってストレスが更なる不調を招いてしまいます。
身体が慣れたり天気が落ち着くのを焦らず待ってみるのも暑さを乗り切る1つのカギですね。