いつも同じところを冷やしていると
12月に入り、いよいよ2021年も終わりが見えてきましたね。
この1年を振り返ってみると、例年よりも坐骨神経痛で悩む方が多かった印象があります。
西洋医学で言えば座骨神経の狭窄などの説明になりますが、折角なので東洋医学から考えてみようと思います。
人体は下半身から冷える
坐骨神経痛の主な症状はお尻から足にかけての痛みとしびれですよね。
これは東洋医学的にみれば、典型的な冷えによる現象です。
身体が冷える時には、基本的に足先から徐々に上に向って冷えていきます。
坐骨神経痛は下半身全体にまたがる症状ですから、冷えかなり上まで進行していると推測できますね。
左右均等でない冷えは怪しい
もう1つ大事な要素が、坐骨神経痛は片側に出ることが多いということ。
ただ単に下半身が冷えただけならば、症状は両側に現れます。
しかし、片方だけに痛み・しびれが出るということは、上下だけでなく左右のバランスも崩れているということなんです。
片側だけ冷える理由は十人十色です。
食事時に片側だけ暖房にあたる、寝る時に近くに窓がある、職場の席のすぐ横の窓で換気をしている、などなど。
捻挫など古傷があってかばっている結果、動きが少なくて冷えてしまっているという例もありました。
もちろん全員が片側だけ冷えた理由を思い出せるわけではありませんが、日常の中に心当たりがある割合がかなり高かったのです。
疲れが冷えを助長する
元々、身体にはバランスよく温まろうとする傾向があります。
片側だけ寒さに晒されても、体調が万全ならば簡単には冷え切らないのです。
坐骨神経痛の痛みやしびれが現れるということは、ただ単に冷えただけではありません。
温めるのが追い付かないくらい身体が疲れてることも意味しているのです。
この冬は例年よりも気温が低いという予報もあります。
生活習慣の中でいつも同じ部位が冷やされてないか、ぜひ見直してみてください。
その上で、寒さに負けないように疲れをしっかりとって、良い新年をお迎えくださいね。