お子さんにも鍼灸を!
大型連休の最後に向えるこどもの日、お子さんの健やかな成長を願った方も多いのではないでしょうか?
鍼灸院を利用するのは比較的年配の方が多い傾向にありますが、実は子どもの健康のためにも鍼灸は役立つんです。
4月からやまなし子育て応援カードの対象を広げたというタイミングでもありますし、今回は改めて当院で行っている子どもへの鍼灸を紹介したいと思います。
子ども用の鍼って多種多様
つい最近、当院のメニューに「小児鍼灸」があることに気付いて驚いた患者さんがいました。
訊いてみると、子どもにも鍼を刺すと思ったとのこと。
確かにテレビなどで見るような刺す鍼のイメージがあるとビックリするかもしれません。
しかし、過去には子どもに鍼灸をすることが珍しくない時代もあったので、昔から専用の刺さない鍼が開発されてきました。
当院でも子どもを治療する時には刺さない鍼を使います。
先端が平らになっていて絶対に刺さらないようになっていますが、大人の治療でも頻繁に使うれっきとした鍼です。
この鍼を使って、大人相手と同じ手順で施術を進めていきます。
薬を使わないという利点
では、子どものどんな症状を扱っているか。
疲れをとって身体の働きを正常にするという東洋医学の理論からすると、子どもであろうと受け入れる症状に限度はありません。
中でも当院で診る事が多いのはアトピーや喘息といったアレルギー症状です。
子どもでも使える弱めの薬では改善しない場合でも、根気よく施術を続けていると段々と落ち着いてきます。
もう1つの傾向は「成長すれば落ち着く」なんて言われがちな夜尿症、かんしゃく、チックなどです。
確かに子どものうちだけのことが多いのですが、リアルタイムで直面している本人や親にはその数年が長く感じますよね。
大事なのは、これらの悩みは年齢だけによる問題ではないということです(年齢だけが問題なら幼年期に全員が経験しますから)。
身体が弱りがあってのことなので、鍼灸でケアをすれば成長を待たずに解消されていきます。
子どもでも気軽に鍼灸を!
僕は病弱な子どもだったので、今になって親と「あの頃に鍼灸が効くって知っていたら」なんて話をしたことがあります。
だからこそ子どもへの鍼灸もあるということを多くの人に知ってもらいたいと思ってしまいます。
特に今はコロナ禍のストレスで体調を崩す子も多いと聞きますし、実際に昨年は子どもの新患さんが多めでした。
こういう情勢だからこそ子どもの不調を見逃さず、ぜひ鍼灸を試してみてください!