施術中の汗は良いしるし

突然ですが、回一堂鍼灸院で使っている汗拭きタオルを新調しました!
以前のタオルは固くなってきてしまったのでちょうど良い機会だと思いまして。
先週から新しいタオルを使っているので、違いに気づいた方もいるのでは?
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そもそもなぜ汗拭きタオルがあるのでしょう?
回一堂鍼灸院の施術室は1年を通して大体26℃程度に保っています。
普通にいるだけでは汗をかくほどの室温ではありません。
それでも汗拭きタオルを準備してあるのにはもちろん理由があります。

汗と気のめぐりには密接な関係があります。
気のめぐりがよくなると身体が温まって汗をかくのです。
汗をかくのは気温が高い時、というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし夏でも冷え症で汗をかかない、冬でも運動をすると汗をかく、ヨガや気功をしていると激しく動かなくても汗が出る、などのパターンを考えるとわかりやすいです。
あくまで身体の気のめぐりがどのような状態かで、発汗の有無が変わってくるのです。

鍼灸治療には色々な流派がありますが、基本的に気のめぐりを良くすることを目指します。
つまり患者さんが治療中に汗をかくのは、気のめぐりが良くなったしるしなのです。
とは言え、汗の本来の役目は気化熱で身体を冷ますことです。
そのまま汗を気化させてしまうと身体が冷えてしまうので、随時タオルで汗を拭く必要があるというわけです。

積聚治療ではこの治療中の汗を重要視しています。
回一堂鍼灸院を始め、積聚治療を受ける時には汗拭きタオルを気にしてみるといいかもしれません。
タオルで汗を拭かれたら治療の効果が出ているということですからね!