5月のうちに五月病に対処しよう!
早いものでもう5月ですね。
新年度の疲れが溜まっていると、「五月病」なんて形で不調が出てくる時期でもあります。
今回は、その五月病に着目することで東洋医学の考え方を紹介したいと思います。
そもそも五月病とは?
大原則を言うと、「五月病」は正式な病名ではありません。
厚生労働省のサイトでは、新年度の生活変化に適応できずに起きる適応障害や抑うつ状態とされています。
[関連サイト:5月 「五月病」とのつきあい方:職場のメンタルヘルスケア 季節のコラム|コラム(その他)|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト]
対策として上記サイトではストレス対処と休息が挙げられていますね。
症状の変遷は二段階
東洋医学の観点からすると、まずストレスや緊張などがあると頭の方に気が偏ります。
ストレスや緊張に対抗するために頭が活性化するためで、頭痛や火照りやイライラなどのいわゆる逆上せの症状が多くみられるようになりますね。
そのまま放っておくと、今度は頭を悩ませ続けるのにエネルギーを使い続けるため、段々と疲れが蓄積してきます。
この疲れが限界を超えると、ガス欠のようになって心身の働きが明らかに落ちてしまいます。
これがいわゆる“うつ”のような状態ですし、原因が新年度のバタバタだと「五月病」なんて呼ばれるわけです。
患者さんを診ていると、逆上せの段階で気の偏りを解消できれば割と早く落ち着きます。
しかし、ガス欠になってしまうと消耗したエネルギーが再び溜まる時間が必要になってきます。
もちろん、鍼灸で疲れをとるようにすると段々と本調子を取り戻してきますが、逆上せだけの例よりも時間がかかってしまいます。
5月だけの話ではなくなってしまい、半年ほど引きずってしまった患者さんもいたくらいです。
心も体も気だからこそ鍼灸で!
西洋医学では「心身病」という言葉がありますが、東洋医学では心だろうと身体だろうとすべて気の働き。
心身はお互いに影響しあうし、一方を酷使するともう一方にも不調が出ます。
逆に考えると、だからこそ身体に鍼やお灸をすることで、心の問題である五月病にも対処していけるとも言えますね。
5月になって疲れや不調を感じている方は、ぜひ近くの鍼灸院に相談してみてください!
早めに新年度の疲れを解消することで、長引かせずに済むかもしれませんよ。