コロナ待機期間と疲れ

新型コロナウイルスの流行も丸3年になろうとしています。
弱毒化に伴う5類に引き下げなどが言われる反面、感染力は健在でまだまだ感染の波が押し寄せてきますね。
当院の患者さんでも第8波に巻き込まれて漸く日常が戻った方がチラホラ。
そんな患者さんの話から気付いた注意点を紹介します。

陰性=回復ではない!

昨年から陽性者の待機期間が7日になりました。
社会活動の維持のための変更だと聞いています。
ただ、ここに1つ目の注意点があるのです。

以前は2週間待機だったので、嫌でも身体を休める時間がありました。
しかし自粛期間が段々と短縮されてきて、待機が明けで日常に戻るのが早くなってきました。
感染やそこからの回復で体力を消耗しているのに、疲れを解消する間がないんです。
コロナ明けからしばらくは「本調子ではない」ということを念頭に置いておかなければなりません。

皺寄せは少しずつ解消しよう

そうは言っても社会人だとままならないこともあります。
休んでいた間に仕事がたまってしまい却って普段より忙しい、なんて話もありますよね。
こうなると消耗に消耗を重ねることになるので、身体は参ってしまいます。
結果、いわゆる後遺症のような症状だけでなく、元々の問題も悪化・再発などにも繋がってくるんです。
仕事などは中々調整はできないかもしれませんが、しばらくは可能な範囲でゆとりのあるスケジュールにすることが重要です。

弱毒化でも油断は禁物

新型コロナウイルスは変異・弱毒化で驚異度が下がってきました。
確かに症状は軽くなり、命に関わる率は減っているようです。
しかし、患者さんを診ていると予後にはまだ油断しない方が良さそうです。
もし感染してしまったら、復帰の際に慎重さをお忘れなく!