急ぎで鍼灸を受ける症状と言うと何を思い浮かべますか?
おそらく皆さんが思い浮かべた通り、多くはギックリ腰です。
今回の記事は、当院ではギックリ腰の次に急患の多い寝違えの話です。
車社会の山梨では、寝違えで振り返れないというのは深刻な症状ですよね。

寝違えは不自然な姿勢で寝ていたために起こる首の急性炎症だと言われています。
ここで言う不自然な姿勢と言うのは、寝るのに不自然な姿勢ということです。
僕も学生時代は授業中につい寝てしまい、寝違えてしまうことがありました(苦笑)。
少し前の忘年会・新年会シーズンの電車でも、いかにも寝違えそうな姿勢で寝ている方も多くいましたね。

なぜ不自然な姿勢でいると寝違えるかと言うと、首を上手く動かせないからです。
身体の仕組みとして、動くと熱が産生されます。
東洋医学的に言えば気のめぐりがよい状態です。
逆に動かさないでいると気のめぐりが悪く、冷えて固くなります。
つまり寝違えは首が冷えて固まったために、動かそうとすると痛むのです。

このように不自然な姿勢で寝たせいで寝違えてしまうのは、ある意味で当然のことと言えます。
しかし、不自然でない姿勢で寝ているのに寝違えになるのは注意が必要です。
患者さんがよく使う表現では「寝違えがクセになっている」状態です。

寝違えがクセになっているということは、普段から睡眠時に動きが少ないということです。
本来、寝ている間でも発熱するために身体は動いています。
これがいわゆる寝返りや寝相です。
睡眠中でも身体が無意識に動いていれば、起きた時に固まって痛いということはないはずです。

では、どうして寝違えがクセになる人がいるのでしょうか?
寝返りや寝相も運動なのである程度の体力が必要になってきます。
身体が疲れていると、睡眠中に運動する体力も足りなくなってしまいます。
疲れが解消されず体力のない状態が続けば、寝違えがクセになってもおかしくありません。

こう考えると、慢性的でも一時的でも寝違えがクセになっているならば要注意です。
その疲れを放置していると他の症状も引き起こしかねません。

寝違えと言うと一時的なものだと軽視してしまいがちです。
しかし、寝違えの本当の原因である身体の疲れを軽視ずるのは危険です。
朝起きて寝違えていたら、体力がなくなっているサインかもしれません。
生活を見直すなど身体を労わるように心がけてみて下さい!