今日、患者さんと話していて思い出したことがあります。

昔の話ですが、自律神経失調症と言われたことがあります。
当時はどんな病気か知らなかったので、インターネットや本で調べてみました。
自律神経失調症には色々な症状があります。
どの症状が表れるかは個人差が大きいのです。
自分も症状一覧を見て、経験していない症状もあることを知りました。

それからしばらくすると、不思議なことに調べた中にあった経験していない症状が出てきたのです。
もちろん自律神経失調症が進行して、偶然そのタイミングで症状が増えた可能性もあります。
ただ、鍼灸師として色々学んだ今では必然だと確信しています。

プラセボ効果という言葉を聞いたことはありませんか?
薬効ない栄養剤などでも薬だと聞かされて飲めば効果が出ることがある、というものです。
前述の現象はこれの反対ですね。
「こういう症状が出る病気だ」と知ってしまったために、その知識に身体が従ってしまったのです。
まさに病は気から、思い込みはバカにできません。
身体が心に対して敏感な人は、ネガティブな情報を取り込み過ぎないように気を付ける必要があります。

しかし、全くの無知でいいと言うつもりもありません。
病気について調べて、生活上の注意点などを知るのはとても大事なことです。
ただ知識を仕入れるのに労力を使いすぎても本末転倒なのですし、上記の通り知りすぎも良いことばかりとは限りません。
心配になって情報を集めてしまう気持ちは、自分もしてしまうことなのでよくわかります。
そこを我慢して何事もほどほどにして心身を休めることが、どんな病気においても一番の近道です。