冷える季節が始まりました

最近、足腰が冷えている患者さんをチラホラと診るようになりました。
暑い日が増えてきたのに不思議に思うかもしれませんが、だからこそ冷房が本格稼働を始めたと考えられます。
昔から冷房は冷え性の大敵ではありますが、実は去年からは特に注意が必要になってるんです。

職場が例年より寒い?

実は去年の夏も、患者さんたちの中には「例年よりも冷えているな」と感じる方がいました。
梅雨が長引いたせいかとも考えたのですが、夏が深まるほど顕著になるのでそれも違うよう。
不思議に思っていたところ、ある人から「いつもの夏より職場が寒く感じる」と聞くことができました。
掘り下げてみると「設定温度は今までと同じ28度なのに、今までより冷房の風が冷たい」とのこと。
他の方にも確認すると「言われてみれば」と返ってきたので、やっと事情が推し量れたんです。

コロナ禍での冷房事情

昨年から新型コロナウイルス対策として換気の重要性が言われています。
そのため、窓などを開けたまま冷房を使うことも日常のこととなってきましたね。
外気が常に入ってくる状態なので、閉め切っている時より冷房も強力に働かなくてはなりません。
こういう場合ですと、冷房の近くは強力運転の冷気で寒い、窓の近くは外気で暑い、という様に同じ室内にいても温度が違ってきます。
上記の方は、仕事中に肩に冷風が直接あたりっぱなしということでした。

新しい生活様式には新しい工夫!

これに気づかずにいつもの夏と同じつもりで過ごしていると、いつのまにか冷気や暑気の影響を受けてしまいます。
特に職場などでは毎日のことなので影響も蓄積しがちですよね。
その結果、例年とは違う冷え方(窓際では火照り方)をしてしまうというわけです。

今回は夏の話でしたが、もちろん冬にも冷暖逆で同じことが起きていました。
夏も冬も、例年とは違って換気をしているという前提で服装など温度調整をする必要があるというわけですね。
新型コロナウイルス感染症を防いでも対策のせいで体調を崩しては本末転倒です。
コロナ禍前との違いをしっかり見極めて、新しい生活様式に合った過ごし方を見つけてみてください!