目の赤さが残っていませんか?

前回の記事で花粉症について書きました。
[関連記事:コロナ禍と花粉症
まだヒノキ花粉の時季ではあるものの、花粉症で悩んでいる声もだいぶ減ってきました。
しかし、花粉症は落ち着いているのに目が赤いままの人がチラホラと。
そんな時は、花粉以外の原因で目が赤い場合があるんです。

体調は目に表れる

西洋医学的にみると、目は脳の延長とも言える感覚器です。
だからこそ脳を状態に鋭敏に反映するので、脳の出血・梗塞などの時には目にも兆候が現れることがあります。
脳出血で亡くなる直前に目が真っ赤だったなんて話もありました。

東洋医学でも昔から目が診断材料として活用されています。
全身の状態を反映しているため、目は全身の気が注ぐところとされています。
体表しか観察できなくても体内を推察するための術というわけですね

逆上せで目が赤くなる

では、冒頭に書いた目の赤さはどう判断するか。
当院で行っている積聚治療の考え方では体上部で熱が優勢になっていると判断します。
顔が紅潮しているのと同じニュアンスと言えば想像しやすいでしょうか?

目の表面は粘膜なので顔の表皮より敏感に身体の状態に反応します。
そのため、顔色よりも先に逆上せの兆候が現れることも。
つまり花粉症のピークを過ぎても目が赤いというのは、他の原因の逆上せがあるということなのです。

4月の気温差がかなりの負担

今月は昼夜の寒暖の差が大きく、当院周辺でも20℃近い気温差の日もありました。
こういう時に朝の涼しさに合わせた服装でいると、昼の暖かさで熱がこもってしまうんです。
花粉症が落ち着いても目が赤いなら、花粉ではなく気温差に負けていると考えた方が良さそうです。
当院の患者さんも、話を聞いてみるとこのパターンがほとんどでした。

これが本格的な暑さであれば、発汗や着替えなどで熱はこもりにくかったかもしれません。
しかし4月だと気温に対して風は冷たく感じるなど、服装に悩むような気候になりがちです。
理想は微妙な気温の変化に応じてこまめに着替えたりすることですが、現実的には難しく影響を受けてしまうというわけです。

頑張っても気温差に中々追い付けない場合は、早めに鍼灸治療を受けてみるのも1つの手です。
逆上せが目の兆候だけで済んでいるうちに、しっかり身体の手入れをしてあげてくださいね。

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