頭がボーっとすることありませんか?

2月も終わりに差し掛かり、冬の気配もドンドン遠ざかっていくようです。
今冬を振り返ってみると、「頭がボーっとする」「忘れっぽくなった」「頭が痛い」などの訴えが例年に比べて多かった印象があります。
不思議に思ったのですが、よく考えてみれば例年とは全く違う事情がありました。
そう、コロナ禍という環境が大きく影響していそうなんです。

頭がボーッとする理由は

頭が上手く働かない、という状況には2パターンあります。
1つは極度の冷え、これは頭へのめぐりが悪くなって考える余力がなくなっている状態です。
寒い朝や貧血の時を思い浮かべてもらうとわかりやすいかもしれません。
一時的なものならばともかく、頭部の冷えが常態化しているようならば注意が必要です。

もう1つは熱でのぼせてしまった場合です。
猛暑日や発熱時は考えがまとまりませんよね?
東洋医学の理論からすると人体では比較的起こりやすい状態です。
今冬に多かったのも、のぼせによる症状なんです。

寒さ対策も度が過ぎると……

寒い冬に熱によるのぼせ、と言われても違和感があるかもしれません。
冬にのぼせるのは、寒さ対策として温めすぎることがあるからです。
特に今冬は感染症対策で積極的に換気が行われていました。
屋内でも外気が吹き込んできて寒く感じることがありますよね。

上記の症状を訴えていた人に訊いてみると、衣類やカイロなどで例年より念入りに寒さ対策をしている人ばかりでした。
もちろん寒さに無防備でいるわけにはいきませんが、防寒が度が過ぎると今度は身体が温まり過ぎてしまいます。
その結果、色んなのぼせ症状が現れてしまうんです。

春になっても油断大敵!

山梨では段々春らしい気候になり、昼間は暖かく感じるようになってきました。
一方で朝晩は2月後半でも氷点下になる日もあり、まだまだ冷え込んでいます。
仕事などで朝から晩まで外出しているような時には、寒い時間帯に合わせた格好になりがちです。
すると昼には上着を脱いでもまだまだ暑いということもありますよね。
その結果のぼせてしまう危険性があるんです。

対処法はシンプル、気温に合わせて調整しやすいような恰好をすることです。
例えば防寒用のインナーを着るのではなく、脱ぎ着しやすい上着などを重ねるなどです。
また、頭寒足熱という原則に従って、寒さ対策は下半身だけにするというのも有効ですね。
長期予報によると3月は平年に比べて暖かくなる確率が高いようです。
だからこそ寒さ対策には注意を払って過ごしてみて下さいね。

東洋医学

前の記事

万物に春意あり