前回の記事で、妊産婦の方は体力が消耗しているのでストレスの影響を受けやすいという話をしました。
[関連記事:産後うつと鍼灸 (1)
ただ、妊娠・出産では消耗やストレスが避けがたいものですが、全員が産後うつなどを経験するわけではありません。
どうすれば負担を減らせるか、鍼灸はどんなお手伝いができるかを書いていきます。

疲れ対策は鍼灸の本分

まず力になれるのは、なんといっても疲れの解消です。
母親は妊娠中はもちろん産後しばらくも母子2人分の生命を支えなければなりません。
これは当然ものすごく疲れることでしょう。
赤ちゃんが離乳食を食べるようになるまではこの疲れは避けられませんが、鍼灸で少しずつでも解消することで身体はかなり変わってきます。

鍼灸治療を受けることで身体に余力ができれば、妊娠・出産にまつわるストレスに適切に対応できるようになります。
またストレスの原因であるホルモンなどによる身体の変化も、急激だったり過剰だったりする場合は治まってきます。
変化は当然だとしても、受け止めやすくストレスになりにくくなるわけです。

赤ちゃんが健康でこその安心

今まで臨床を通じて妊産婦の方を診てきてわかるのが、お母さんは赤ちゃんを本当に大事に思っているということです。
なので、検診などで赤ちゃんに少しでも異状があると、不安から途端に母体も消耗していきます。
胎位や胎動、エコーでの様子から血液検査まで心配の元は様々です。

こんな場合にも鍼灸は役に立てます。
産前なら母体を通して、産後なら赤ちゃんに直接治療をすることができるからです。
わかりやすかったのが逆子。
鍼灸治療を何度か受け病院で逆子が治ったとわかると、次の日には冷えも緊張もすっかり消えていたということもありました。

いざとなったら鍼灸師を頼るべし!

また、核家族で大変という場合もあります。
身近にいる大人が夫だけ、しかも仕事が忙しくてあまり家にいないというパターンです。
妊娠・産後という慣れない体調で日常生活も大変なのに頼る人がいないとなると、より不安を感じストレスになっていきます。

そんな時はぜひ鍼灸師を頼ってみてください。
身重や新生児で外出がままならなくても、往診をしている鍼灸師を探すという手もあります。
不妊や逆子の患者さんの治療を経験している鍼灸師ならば、妊産婦の方の不安にも理解を示せるはずです。
不安解消と疲れからの回復、妊産婦の方には鍼灸治療が一石二鳥なのです。