患者さんから「日常でできる健康法はありませんか?」と訊かれることがあります。
そんなときはよく噛むことをお勧めしています。
食事は毎日のことだけに、よく噛むかどうかで疲れの溜まり具合が変わってきます。

しかし、わかっていてもできない人が意外といるのではないでしょうか?
僕も子どもの頃は親に注意されても噛む習慣が身につかず、親も僕も苦労しました。
患者さんにもそんな方がいるのではないかと話を聞いてみると、いくつか理由があることがわかってきました。

痛くて噛めない!

噛めない理由のナンバー1は歯の問題です。
虫歯が痛めば当然噛むのが嫌になってしまいます。
これはもう、歯医者さんに行ってもらうのが近道。
その後に鍼灸治療で調整すれば完璧です。
もちろん虫歯予防も大事ですね。
[関連記事:鍼灸で虫歯予防!

また噛んでいると顎が気になるという方もいます。
そのために噛む回数が少なくなったり、片噛みになってしまったり。
よく噛まないことが長年の癖になってしまっている方が多いように思います。

息が苦しい!

これは鼻炎・ぜん息がひどかった僕にはなじみの深い理由です。
まず鼻炎。
これはこの時期に花粉症で実感している人もいるのではないでしょうか?
鼻が塞がっていると口に物が入っていると息苦しいんです。
口で息を吸いたくてよく噛まないうちに飲み込んでしまうんですね。

ぜん息など呼吸器疾患を持っていても、食事中は息苦しくなります。
すぐ息切れをしてしまうような状態だと、鼻だけでなく口からも呼吸が必要になるからです。
あとは鼻炎の場合と同じ。
口がふさがると苦しいので、早く飲み込んでしまうのです。

ちなみにこういう場合は、少量ずつ口に含むようにするとよく噛んだ上で早く飲み込めます。

忙しい!

忙しくて食事の時間が満足にとれないという方。
特に仕事が理由だとどうしようもない場合がありますね。
せめて休みの時にはゆっくりよく噛むように気を付けるしかありません。

噛むって大事!

ちなみに患者さんによく噛むように指導すると、あっさりと症状が改善する例もあります。
よく噛んでいないことが身体の疲れに繋がり、症状を引き起こしていたということですね。
噛むという一見単純な行為でも、全身に大きく関わっているんです。

噛まない習慣が長く続くと、今度は顎の筋力が落ちて疲れちゃって噛めないということにもなってしまいます。
食事中を思い返してよく噛んでいないようでしたら、是非その原因を突き詰めてみて下さい。
忙しくて噛んでる暇がないというパターンはともかく、噛めない原因の大半には鍼灸で対応できますよ。