最近、プロ野球の沢村投手が鍼灸で神経を痛めたニュースが鍼灸業界を騒がせています。
[関連ニュース:【巨人】球団が沢村に謝罪…施術ミスで神経麻痺 : スポーツ報知
詳しい情報が出ていないので、真偽についてのコメントが難しいところ
それでも今回のようにセンセーショナルに報道されてしまうと、鍼灸に不安を覚える方が増えてしまうみたいです。

当院でも実際に患者さんから大丈夫か質問されたり、珍しくキャンセルが続いたりしました(これは偶然かもしれませんが)。
しかし、当院で行っている積聚(しゃくじゅ)治療ではまず起こらないと言えます。
鍼灸を必要とする人の不安が少しでも軽減されるよう、積聚治療が安心できる理由を説明したいと思います。

東洋医学は全身治療

積聚治療は鍼灸の中では伝統鍼灸という分類に入ります。
伝統鍼灸とは、平たく言ってしまえば東洋の伝統的な考えに則って診断・治療する鍼灸です。
気という発想で全身がつながっていると考えるので、悪いところに鍼や灸をする必要はありません。
全身治療なので、例えば肩の症状を背中や足で治したりしますし、神経や筋肉の問題があるとしても直接あたるほど深く刺さなくてもいいのです。

当然これは積聚治療でも同じこと。
外傷を除き、悪いところに鍼をすることはほとんどありません。
また、積聚治療の基本的な手順では鍼先と皮膚の関係を大事にするので、大抵は深く刺さずに終わります。
つまり神経の近くまで鍼が到達するという心配はないわけです。

特注の柔らかい銀の鍼

また、積聚治療では特注の銀の鍼を使っています。
シルバーのアクセサリーを持っている人はわかると思いますが、銀はとても柔らかい!
患者さんの状態によっては薄皮1枚くらいしか刺さらないことも珍しくありません。
こんな柔らかい鍼なので、身体の組織を傷つけるのは逆に難しいくらいなのです。

目を離さない治療スタイル

積聚治療で事故が起きにくい理由のもう1つが、最初から最後まで付き添って治療をするということです。
鍼灸治療の中には鍼をしばらく刺しておく手法もあります。
しかし積聚治療では患者さんの傍から離れないので、鍼から目を離すことがありません。
万が一、予期せぬことが起きた時でもすぐに対応できるのです。

鍼は怖くない!

上記のニュースを鍼灸師の観点で見るといくつか疑問が浮かびます。
鍼灸の業界団体にとっても同様で、先日に質問状を読売巨人に送付したようです。
[関連ニュース:プロ野球選手への施術ミス報道を受けて業団が連名で巨人に質問状を送付|業界ニュース|鍼灸・雑誌 医道の日本社
鍼灸師にとってすら不明な点が多いのですから、受療を考える方にはより不安に思うのではないでしょうか?

積聚治療に限らず、鍼灸治療で神経を傷つける事故が起こることってほぼほぼありません。
[関連ニュース:鍼治療の安全性と有害事象の発生頻度 | MUMSAIC’s Opinion | 森ノ宮医療大学 鍼灸情報センター
不安に思う方が多いのは、鍼灸があまり知られていないというのが大きい理由だと思います。
これをきっかけに鍼灸の危険性の有無を知っていただき、安心して治療に来てもらえればと思います。