9月になり朝晩が涼しくなってきました。
夏場はシャワーと言う人も、そろそろ湯船に浸かりたくなる頃ではないでしょうか?
お風呂で温まるのは身体に良いことと思われています。

実はそれは大きな勘違い。
間違った入浴をしていると身体は冷えてしまいます。
そう言われてもなかなか実感できないとは思います。
しかし、江戸時代にすでにお風呂のデメリットについて言及した本があるんです。

健康の大敵、湯冷め!

江戸時代の健康本『養生訓』、この中に入浴について書かれています。
平たく言ってしまえば、お風呂で身体を温めすぎると火照って汗が出て気が減る、ということです。
気が減るという表現はイメージしにくいかもしれませんが、ここでは体力を消耗して疲れてしまうことだと思って下さい。

『養生訓』に書いてあることは湯冷めのことです。
お風呂によって温まりすぎると、身体はちょうどいい体温を維持しようと汗などの形で熱を放出します。
この時に薄着だったり風に当たったりすると、身体が冷えすぎてしまうというわけです。
身体が冷えると温めなおすのにカロリーを使うため、体力を消耗して疲れてしまうのです。

避けられない湯冷めも……

では、身体が冷えすぎないようにすればいいのでしょうか?
お風呂で温まりすぎない、入浴後に冷えないようにする、などが考えられますよね。
しかし、これらのような対策をとってもどうしても避けられない湯冷めがあるんです。
それは気化熱による湯冷めです。

気化熱とは液体が蒸発するときに熱が奪われる現象です。
つまり身体についていた水分が乾くとき、その部分の体温が奪われます。
普通なら水分が皮膚についたら拭き取るなどしてしまえば、気化熱で冷えることは避けられます。

しかし、入浴後は別。
皮膚の湿り気やふやけはタオルで拭いてもそのままですよね。
その水分が時間が経つにつれて蒸発するので、どうしてもある程度は冷えてしまいます。
普段は実感できない程度の冷えですが、塵も積もれば……ということで病の原因になってしまうこともあるんです。

入浴とシャワーの使い分けが大事!

夏ならば外気の温度も高いので入浴後でもあまり冷えません。
ただ、これからの時期はどんどん気温が下がっていくので、入浴後の冷えには注意が必要になってきます。
『養生訓』には、夏以外の季節では入浴は10日に1度と書いてあるくらいですから。

とは言え、現代社会で10日も身体を洗わないでいるなんてできません。
そこで活用してもらいたいのがシャワー。
シャワーならば温まりすぎたりもふやけたりもあまりありません。
ただリラックス効果などは湯船による入浴の方が優れていますよね。
気温や疲れ具合によって入浴とシャワーを使い分けるのが、お風呂で健康を維持するポイントなのです。