暑さ寒さも彼岸までとは良く言ったもので、かなり涼しくなってきましたね。
気温の変化を大きく感じるタイミングの1つが風に吹かれた時です。
特に日が落ちた後の風はとても冷たく感じますよね。

ここ何回かとりあげてきた『養生訓』にも風について載っています。
住環境の変化で江戸時代よりも風に吹かれることは少ないとは言え、今でも通用するアドバイスがいくつもあります。
寒くなるこれからの時期のため、東洋医学からみた風について書いていきたいと思います。

風で身体が冷える?

風が身体に与える影響については、以前このブログでも書いたことがあります。
[関連記事:風は万病の元!
東洋ではこのことを昔からちゃんとわかっていました。
例えば、屏風。
今の住宅ではすきま風というのはほとんど吹きませんが、昔の住宅は湿気を溜めないために風通りを良くしてありました。
しかし、その風にあたるのはよくないため、屏風を使って身体を守っていたのです。

入浴後の風はとても危ない!

特に風にあたってはいけないのが入浴後。
『養生訓』でも「沐浴して風にあたるべからず」としています。

入浴中は身体が継続的に温められるので、余分な熱を放出するために皮膚が開きます。
入浴後にその状態で風に当たると、今度は皮膚が閉じてしまいます。
すると入浴の余熱が残っている場合、その熱が身体の中にこもることになります。
身体の表面は風で冷えるのですが、内側に残った熱も身体に負担をかけてしまうんです。
『養生訓』ではあせもなどの原因になるとしていますが、他の様々な症状につながっても全く不思議ではありません。

風は気化に拍車をかけるという点も忘れてはいけません。
先日、入浴後は気化熱で冷えてしまうと書きました。
[関連記事:お風呂の勘違い(1)
この湯冷めに風が加われば、身体の表面はかなり冷えてしまいますね!

風の邪は万病の元!

風と病で忘れていけないのが風邪。
「風邪は万病の元」という言葉は有名ですよね。
現代では風邪はウイルス性感冒のことですが、元々は気候による邪気の1つです。
風の邪気というと怪しげな表現になってしまいますが、要は風の悪影響全般です。
今回書いたようなことはもちろん、粉塵やウイルスなども含まれます。

これからの季節、山梨では特に山から吹き下ろす風が強くなってきます。
風に全くあたらない生活というのは現実的ではありませんよね。
きちんと対策をして、風の悪影響を受けないように気を付けてみて下さい。