鍼灸をお勧めしたい状態の1つに「病院での薬や処置で治まっても再発する」というものがあります。
再発するのは大元の原因である生命力の低下が改善していないからで、鍼灸にはそこを見据えて治療をする強みがあります。
再発の多い症状の中でも鍼灸院でよく聞くのが、膝に水が何度も溜まって腫れてしまうというものです。

膝の水を抜くという処置はそれほど珍しくないようで、膝痛で来院される方も結構な割合で経験しています。
中には複数回経験している人も。
膝の水を抜くことは根本的な解決にはつながらないことがわかります。

膝の水は天然の冷却材

そもそもなぜ膝に水が溜まるのでしょうか?
西洋医学では関節水腫と呼び、炎症によって関節液が異常に産生されると考えます。
治療は溜まった水を抜き、並行して抗炎症剤(ステロイド)を使って炎症を抑えるようです。

東洋医学でも炎症と関連付けて考えます。
違うのは炎症の熱を冷ますために、身体がわざと膝に水を溜めると考えることです。
つまり必要があっての膝の水なので、注射で抜けばいいという発想にはならないわけです。
そうなると治療としてのアプローチも変わってきます。

膝の水が収まらない2つの理由

ポイントになるのは炎症とむくみ。
炎症が治まらなければ身体は冷やそうとし続けます。
水がひきませんし、病院で抜いてもいずれ溜まってしまいます。

また、体内での水分の循環の滞りも影響します。
身体がむくむ傾向にあると、炎症が治まっても用済みになった水を運び出せません。
東洋医学では滞った水分(湿)は疼痛に関係があると言われています。
すでに炎症はなくとも、天気が悪い時のつらさとして自覚症状になるのです。

炎症もむくみも自然治癒力で治そう!

この2つの理由のうち、再発を引き起こすのは炎症です。
実際にそういう患者さんの膝を触ると炎症で熱い部分があるんです。
炎症が治まり熱い部分がなくなると、水を抜かなくても腫れがひいていきます。

むくみも鍼灸の得意とするところです。
鍼灸で体質が変わっていくと、膝に限らず余計な水分が溜まりにくくなります。
この場合は元々炎症は治まっているので、むくみが改善すれば腫れの再発はありません。

そもそも炎症もむくみも生命力が低下し、正常な治癒や循環が行われなくなった結果です。
つまり冒頭に書いた通り、症状が再発してしまうのは大元である生命力の低下が改善されていないからです。
鍼灸は生命力にアプローチするので、炎症やむくみも自然に治癒していくというわけです。

当院でも鍼灸治療を受けて再発しなくなった例はいくつもあります。
膝の問題は運動不足につながり、全身の健康にも関わってきます。
何度も再発するからといって諦めず、鍼灸で大元から治してスマートな膝を取り戻しましょう!