先月末に興味深いニュースがありました。
体外受精の際にミトコンドリアも注入する手法が研究されているというものです。
不妊治療で5人誕生 ミトコンドリアを卵子に注入:日本経済新聞
まだ研究段階で効果の確証はないようですが、なかなか気になる話題です。
なぜなら鍼灸が不妊に効く理由にちょっと関係しているからです。

エネルギー工場ミトコンドリア

そもそもミトコンドリアがどういうものか、簡単に説明します。
ミトコンドリアとは物凄く簡単に言ってしまえば、細胞の中のエネルギー工場です。
栄養素と酸素を使って細胞の活動の燃料を作ります。
ほぼ全ての生命活動でこの燃料が使われるので、ミトコンドリアはとても重要な器官と言えます。

エネルギー不足の不妊

エネルギー工場であるミトコンドリアの注入が不妊治療になるならば、妊娠に必要なエネルギーが足りていなかったと言えます。
このエネルギー不足には2つのパターンが考えられます。
1つはミトコンドリアが不調で燃料をうまく作れない場合。
もう1つはミトコンドリアが正常でも、材料となる栄養素と酸素が足りない場合です。

2パターン書きましたが、どちらも最終的にミトコンドリアの作る燃料が足りなくなります。
燃料がなければ当然その細胞の働きは鈍ります。
この燃料が使われるときには熱も発生するので、燃料が減れば結果として冷えていきます。
つまりエネルギー不足は不妊だけでなく冷えという形でも現れてきます。

冷え解消はエネルギー不足解消!

冷えと不妊の関係は一般向けの不妊に関する本などでよく言われます。
もちろん東洋医学でも不可分で、このブログでも取り上げたことがあります。、
[関連記事:不妊と低体温
しかし、どのように冷えと不妊が結びつくかわからず、半信半疑の方もいるようです。
そういう方にはこのニュースが1つのヒントになるのではないでしょうか?

ちなみに今回のニュースの手法は主にミトコンドリアの不調を対象にしているのだと思います。
しかし、鍼灸はミトコンドリア以外にも作用しますし、東洋医学的な発想ではまた違う考え方をするので、上記のどちらのパターンにも対応できます。
その証拠に鍼灸を受けると身体が温まるのが実感できるはずです(冷えの程度によって必要な回数の個人差はありますが)。
ミトコンドリアの注入はまだまだ一般的になるかどうかわかりません。
まずは鍼灸で卵子のエネルギー不足解消を目指してみませんか?