患者さんと話をしていると時々、「病院へ行くと検査が多くて疲れちゃう」という感想を耳にします。
こう言うと鍼灸には検査がないかのようですが、治療方針を立てるために患者さんの身体を知る必要があるのは医学の東西に関係ありません。
鍼灸では流派によって違いますが、脈・舌・お腹などから全身の様子を診ていきます。

お腹の状態を見ることを腹診といい、回一堂鍼灸院で行っている積聚治療では特に重要視しています。
そもそも積聚(しゃくじゅ)とは平たく言えばお腹の異状のことで、特に痛み、固さ、拍動を指します。
この腹診を自分でもしてみよう、というのが今回の記事です。

お腹に痛みや固さはありますか?

自分のお腹の状態を知っている人って案外少ないんじゃないかと思います。
お腹を触る機会もお風呂で身体を洗う時と腹痛の時くらいしかないんじゃないでしょうか?
試しにお腹の色んな所をを指で軽く押してみて下さい。
押してもへこまなかったり苦しさ・痛みがあったりする箇所があると思います。

お腹は疲れがわかりやすい

健康な人のお腹は押しても痛みや固さなどはありません。
不思議なことに筋肉や脂肪の量とは関係なく、つきたてのお餅に例えられるような柔らかさです。
このことから、鍼灸治療の後に柔らかくなり痛みなどが減っていれば効果があったと判断できるわけです。

なぜお腹で健康状態がわかるのか不思議に思いませんか?
その理由の1つは、お腹にツボがたくさんあるということです。
(世界保健機構が定めたお腹のツボを数えてみると80以上!)
身体が疲れると全身で反応のあるツボが増えるため、お腹でも押して痛みなどが出るのです。
[関連記事:痛いツボは疲れの証!

お腹を押して健康な生活を!

腹診のメリットはわかりやすいところ。
大まかに痛みや固さなどを探すだけなら、さほど特別な訓練はいりません。
ましてや自分のお腹ならなおさら!
そこで簡単な健康診断として、たまに自分のお腹を押してみることをお勧めしたいのです。
もし痛みや固さがあったら疲れている証拠。
疲れをそれ以上は溜めないように休むなど、身体を労わるきっかけになりますよ。