先月から子どもを治療して気づいたことをいくつか書いています。
それを読んでいた妻から面白い情報をもらいました。
娘はミルクが少しでも冷めると嫌がり、温め直すと問題なく飲むそうです。

東洋医学的に見て、赤ちゃんは生命力に満ちた存在です。
しかし、まだ生きることに不馴れなため、ポテンシャルを活かせず外界の刺激に適応しきれません。
赤ちゃんが人肌くらいの温度のものしか口にしないというのは、その温度が人体に優しいという1つの証拠になりますね。

大人になると飲み物に限らず熱いもの冷たいもの、色々と口にするようになります。
一方、お腹の中は40℃くらいで消化機能が働きやすいようにできています。
そのためにどんな飲食物でも、お腹の中でその温度まで調整されます。

例えば冷たいもの。
40℃まで温めるためには身体の中で余計に熱を産生して分け与えなければなりません。
いつも以上に産熱するとなれば、体力を余計に使い疲れてしまいます。

熱いものなら平気かと言うとそうではありません。
飲食物を40℃に下げるには、多すぎる熱を処理する必要があります。
汗などの形で発散することになるのですが、汗をかくのにも体力を使うのです。

赤ちゃんは生命力は充実していますが、身体はまだまだ発達途上です。
口にするものの冷熱にお腹が対応できないことを本能的にわかっているのでしょう。
だからこそ人肌くらいの温度しか飲まないのだと考えられます。

大人も疲れや病気、加齢で体力が落ちている時には油断禁物です。
さらに体力を消耗するのを避けなければなりません。
そのための1つの手が、口にするものを人肌くらいの温度にすることです。
お腹の中で温度調整する必要がなければ、消化以外の余計な体力を使わないというわけです。

これからどんどん暖かくなるにつれ、口にするものもだんだん冷たくなっていくでしょう。
冷たいものを口にすると涼しくて良い気分に感じますが、身体にとっては仕事が増えて負担になります。
その負担に耐えられる体力や体調であるかを、その時々で考えることが健康維持には大事なのです。