「足ツボは不健康な人ほど痛い」という話を聞いたことはありませんか?
実はこれは足ツボに限ったことではありません。
疲れが溜まって身体が弱ると痛いツボが増えていきます。
つまり痛いツボの数で身体の状態が推測できるのです。

当院で行っている積聚(しゃくじゅ)治療では、このツボの反応を利用して身体がどのくらい弱っているかを判断しています。
上では痛いツボと書きましたが、疲れで現れるツボの感覚は不快、くすぐったい、気持ち良いもあり様々です。
患者さんを診ていると、このようなツボが症状の部位以外にも現れることが確認できます。
例えば首・膝・腰などには、症状に関らずほとんどの患者さんでツボの反応があります。

東洋医学的な鍼灸師は、このようなツボを触った感触で探せるように訓練します。
その結果、患者さんには「なんで痛いところがわかるんですか?」と驚かれることもあります。
ところが最近、治療をしていてツボが分かりにくいことがあったんです。
その相手は生後数か月の娘でした。

最初は赤ちゃんの身体は小さいため、ツボも小さく見つけにくいのかと思いました。
ツボが小さくて見つけられないなんて修行が足りない、と思いながら毎日治療をしていました。
しかし、突然ツボがはっきりわかる日があったのです。
それは便秘気味の状態が続いた時でした。

赤ちゃんに便秘は珍しくないようですが、それでも症状は症状。
ツボが見つけやすくなったのは、生まれて数か月経ち身体が疲れ始めていたのでしょう。
鍼灸治療を続けると疲れが解消できたのか、今ではまたツボが見つけにくくなっています。
もちろん便秘の気配はなく、検診でも全く問題がなかったようです。
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赤ちゃんは生まれたばかりで疲れをあまり溜めていないため、ツボの反応はほとんどありません。
しかし、ある程度の年齢を超えるとどこかしらに痛いツボがあるものです。
このブログを読みながらでも首・肩・腰などを押してみれば、痛いところがあるのではないでしょうか?

押して痛いツボは、さらに悪化すると押さなくても痛いツボになります。
この状態までくると、大抵の人は自分の身体が弱っていることに気づきます。
しかし押して痛いツボがあれば、すでに身体に疲れが溜まり始めているのです。
押さなければ痛くない、つまり身体の疲れが少ないうちに治療するのが様々な症状の予防になるわけです。