今年の9月はパッとしない天気が続きました。
秋雨前線と台風のために曇りや雨ばかりでしたね。
9月の日照時間は記録的な少なさだったというニュースもありました。

天気の悪さと鍼灸の関係を考えると、古傷がうずくという症状があります。
西洋医学的には交感神経が関係するという説があるようです。
東洋医学的には、気圧や湿度の関係で身体を構成する気がゆるんでしまうのが原因と考えます。
[関連記事:「気のゆるみ」にご用心
今回は古傷のうずきの原因については詳しく触れません。
古傷ということは元になった外傷があるはず、という観点で書いていきます。

今月は外傷の治療についての記事を書いてきました。
[関連記事:外傷の治療はすごい!(1)(2)
外傷が身体に影響を与えている場合、そこを治療することで様々な症状が改善していきます。
しかし、昔の外傷となるとなかなか思い出せないことが多くあります(僕もそうでした)。
そんな時に古傷のうずきがヒントになったりするのです。

上で書いたように、今月は天気が悪い日が続きました。
すると患者さんの一人が「このところは天気が悪いから膝がうずく」と話してくれました。
膝のうずく辺りを調べたところ、押すと特に痛い箇所があったのです。
改めて訊いてみると、学生時代のスポーツで膝を打ったことがあるということでした。
そこで押して痛い箇所を治療すると、膝のうずきだけでなく元々あった腰痛まで楽になったのです!

他にも悪天候や疲れで足首がうずくという方もいました。
触ってみると案の定、捻挫の痕跡がありました。
昔の捻挫をはっきり覚えている人は少ないですが、うずきのおかげで捻挫の痕跡にたどり着き治療することができたのです。

また、直接の外傷でなくてもヒントになります。
やはり悪天候の前には膝がうずくという患者さん。
学生時代にスポーツをやり過ぎてうずくようになったということです。
膝の症状自体は外傷とは言えません。
しかし、うずき始めた時期の出来事をよく思い出してもらうと、自転車で転んだことがあるということです。
これは間接的に古傷のうずきがヒントになった例と言えますね。

悪天候によるうずきは、基本的に天気が良くなると治まります。
そのために普段は忘れている人も多いですし、覚えていてもわざわざ言わない人もいるはずです。
しかし、治療のためには重要な情報の1つとなります。
たかがうずきと思わず、ちゃんと古傷の治療をしてあげることが大切なのです。