人体の60〜70%が水分だと聞いたことがあるでしょうか?
1週間何も食べなくて平気でも、水は3~4日飲まないと危ないという話もあります。
身体にとって水分が重要なのは間違いありません。
そのためか身体は水分管理には敏感で、こまめに体内の水分量を調節しています。
水分が足りなければ喉は乾いて補給しようとするし、多ければ尿の量を増やして余分な量を排出します。

一方、口ではなく皮膚からの水分吸収には今いち対応できていない印象があります。
例えばお風呂やプールで指をはじめ全身がふやけたりしますよね。
人間は陸生の生物ですから、身体が想定していないのも当然です。
今回は皮膚から吸収した水分の話です。

週に1回治療に来ている女性の方がいます。
冷え性も改善してきて良い感じと思っていたのですが、ある日突然とても水っぽい身体になったのです。
全身の皮膚と肉の間に水の層があるような状態です。

その患者さんは引っ越しをしたばかりだったのでその疲れかとも思いましたが、それならば引っ越し準備中から兆しはありそうなので腑に落ちません。
水に関係することと考えた結果、「引っ越しの疲れをとるために長湯したりしました?」と訊いてみました。
するとお風呂が広くなったからゆっくり入ってみたということです。
いつも通りの入浴時間に戻すよう提案したら、次の週には水分が抜けていつも通りの身体に戻っていました。

もう一人も冷え性の女性。
こちらはご自分で「5年間プールに通ったら冷えるようになった」と最初に話してくれました。
この方は前の方と違い、プールに行かなくなっても身体の状態が戻らないとのお悩みでした。

そもそもお風呂やプールくらいで体調に影響が出るほど水を取り込んでしまうものでしょうか?
恐らく大多数の方は大丈夫なはずです。
そうでなければ水泳選手は一流になる前にみんな身体を壊してしまいます。
何か原因があってお風呂やプールの水分に負けてしまったということです。

この原因の1つは遺伝、もう1つは身体の疲れです。
幸いプールで冷え性の患者さんは身体の疲れが原因でした。
疲れを引き起こしている外傷を治療したところ、あとは自分の身体の力で水の影響を抜いていけたみたいです。
その後は2回の治療で冷えた感じはほとんどなくなりました。

お風呂の例の患者さんも、引っ越しで身体が疲れていたから長湯に耐えられなかったと考えられます。
このように身体が疲れているときに水中に入るのは注意しなければなりません。
8月でお盆休みともなるとプールや海に行く人も多いでしょう。
その時にもし身体が疲れていたら、時間を短くしたり休憩を多くとったりすると、身体への負担は減るかもしれませんね。