前回の記事では「逆子治療は産休を待たずに始めた方がいい」と書きました。
[関連記事:逆子と産休
1つの理想として書きましたが、さらなる理想を言えば妊娠前に治療を受けるのがおすすめです。
「逆子どころ妊娠もまだの時期に?」と不思議に思うかもしれませんね。
こんな気が早い提案をするのにはもちろん理由があります。

数年前のことですが、逆子でお悩みの妊婦さんが来院しました。
この妊婦さんもお腹が張って冷たく、なかなか変化しなかった覚えがあります。
それだけならば、手強くはありますが特筆するほどではありません。
この妊婦さんで気になったのはお腹にいるのが2人目のお子さんということです。
訊いてみれば、1人目の時は逆子になることもなくスムーズな出産だったとのことです。
初産から4年、出産や育児の疲れがあるとは言え、頑固な逆子になるほど体質が変わるとは思えません。

原因を探るべく質問を重ねていくと、初産以降に頭をぶつけていることがわかりました。
頭を強くぶつけると、大抵は首にまで衝撃が伝わります。
これが大なり小なりむち打ちのような状況になるのです。
このブログでも何回か書いていますが、むち打ちは様々な症状の原因となります。
[関連タグ:むち打ち
この方も頭をぶつけてむち打ちとなったため身体が弱り、2人目の妊娠は逆子になってしまったと推測できました。

しかし、原因がわかってもスムーズにいかないというのが今回のポイント。
むち打ちをキチンと治す方法はあり、普通の患者さんはこれで身体が良い方向に変化し始めます。
ところがこの方法は妊婦さん相手には難しいのです。
妊娠している状態だと身体は様々な刺激に対して過敏になっています。
むち打ちの治療は良い方向とは言え身体が大きく変化してしまうので、よほど緊急でない限りは避けることにしています。

上記の患者さんは幸いにもこまめに来院することができたため、むち打ちはそのままでも逆子を治すことができました。
しかし、時間的余裕がなければ出産までに間にあわなかったかもしれません。
自分だとむち打ちの影響が残っているかどうか意外とわかりませんよね。
そんな心配を減らすためにも、身体に何にも問題がないとしても妊娠前に鍼灸を受けてみるのをおすすめします!