前回の記事でギックリ腰のつらさを実感した話を書きました。
[関連記事:ギックリ腰を経験して学んだこと
実はもう1つ学んだことがあるのです。
それは、誤解を恐れず言えば、「ツボを使って治す」のは難しいということです。

「ツボごとに効果が決まっている」「症状によって使うツボを選ぶ」というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか?
本屋さんに行けばそのようなツボの紹介をしている本もたくさんあります。
僕も鍼灸を習い始めるまではそのようなイメージでした。
鍼灸の学校はツボごとの効果をひたすら学ぶのだと思ってすらいました。
しかし、今回のギックリ腰でツボをそのように扱う難しさを改めて実感しました。

僕が普段やっている治療ではお腹と背中に重点をおいてアプローチしていきます。
この方法には1つ大きな問題があります。
自分の背中に鍼はできないので、体調が悪くても自己治療できないのです。
今回はギックリ腰で体を捻るのもつらかったのでなおのことです。

しかし、動けないままでは何もできず困ってしまいます。
そこで色んな本を参考にして、手の届く範囲で使えるツボで腰を治そうと挑戦してみたのです。
腰痛・ギックリ腰に特効のあるツボから経絡(気の流れ)によるツボ、ギックリ腰に関係がある筋肉のツボまで使いましたが全滅…。
使い慣れていないということを加味しても効かなすぎです。
「効くけどものすごく熱くて患者さんに怒られる」と習ったお灸、これを最後に恐る恐る試したらなんとか動けるようにはなりました。

よく言われる「○○に効くツボ」というのは、何千年もの間に試されて発見されたものです。
この効果を否定するつもりは全くありません。
ただ数多くの試行錯誤からの最大公約数的なものであるのも事実。
今回の僕のようになかなか効かない場合もあるのです。
つまり「○○に効くことが多いツボ」と呼ぶのが正確かもしれませんね。

ちなみに、僕のギックリ腰は鍼灸治療してもらったら一回で良くなりました。
僕も患者さんに対して普段やっている、生命力回復のための治療法です。
どんな症状でもお腹と背中に鍼をする治療法ので、痛いところやツボに刺さないのをまどろっこしく思う人もいるみたいです。
しかし「急がば回れ」、生命力を補うのが重要だと改めて実感できたギックリ腰でした。